Scene.3

「――であるからして、魔法の起源には不確かなことが多い。現在は神の祝福説が有力視されているが、私はここに全く違う説を提唱する。それは偶然説である」


黒板に魔法陣を複数書き起こす。


「これは古代テルペ人が儀式に使用した魔法で、非常に簡素かつ原始魔法に近いことがわかる。それこそ、何も知らずに描いてしまうほどに。そして、これがそれから数百年後のアティア文明の遺跡で発見された陣だ。テルペと比べると、我々の使うそれに近しい。このように時代を追っていくと、次第に我々の使う魔法体系に行き着く」


「ここから考察するに、ある時偶然魔法陣となる模様ができ、そこにさらに偶然魔力が流れ魔法が発現した。それを見た太古の人間が儀式に使用し、時代が流れるにつれ魔法として発展した――と言うのが、私の提唱する偶然説だ」


この演説は宗教関係者から大批判された。

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異世界道中 らかい @racai0710

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