Scene.2

とある冒険者ギルドにて。


「先輩。天海病(てんかいびょう)って知ってます?」


「何それ」


「なんか自分が知らない世界にいるって感じる病気らしいです」


「しかもその世界が変で、空がなくて代わりに海が上にあるみたいなんですよ」


「だから天海病?」


こくりと頷く。


「面白くないですか?そんな世界」


「なんでそんな話知ってんの」


一冊の本を机に置く。


「古本屋で見つけたんです。天海病患者の話をまとめた記録本」


「本によると…光は海を通して来る、ときどき生き物の死骸が落ちて来る、たまに海(うえ)から水が降って雨になるって感じですかね」


「へぇ…塩水なのかな」


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