★
0
概要
鎖につながれて十七年。砂糖とクリームで、ぶっ壊された。失うものはゼロ。
名前はない。感情もない。
何十年かけて作られた、完璧な殺人兵器。
――それを壊したのは、たった一杯のコーヒーだった。
標的は、いつも通りのはずだった。それでも、引き金を引けなかった。
その瞬間、捕食者と獲物という立場は消えた。残ったのは、二人の逃亡者だけだった。
首の後ろには爆薬。体内の薬はもうすぐ切れる。暗殺部隊が迫る。
警察も、警備員も、道行く人でさえ――誰も理解しない。誰も味方じゃない。逃げ場はどこにもない。
それでも、生まれて初めて。ただそれだけの、簡単なことを――苦いコーヒーに、自分の意思で、砂糖を入れた。
「今まで飲んだ中で一番甘いもの」
ゼロしか持たないなら、失うものもゼロだ。
選ぶ自由には、代償がある。それを何に使う? それとも、ただ流されているだけか?
残さ
何十年かけて作られた、完璧な殺人兵器。
――それを壊したのは、たった一杯のコーヒーだった。
標的は、いつも通りのはずだった。それでも、引き金を引けなかった。
その瞬間、捕食者と獲物という立場は消えた。残ったのは、二人の逃亡者だけだった。
首の後ろには爆薬。体内の薬はもうすぐ切れる。暗殺部隊が迫る。
警察も、警備員も、道行く人でさえ――誰も理解しない。誰も味方じゃない。逃げ場はどこにもない。
それでも、生まれて初めて。ただそれだけの、簡単なことを――苦いコーヒーに、自分の意思で、砂糖を入れた。
「今まで飲んだ中で一番甘いもの」
ゼロしか持たないなら、失うものもゼロだ。
選ぶ自由には、代償がある。それを何に使う? それとも、ただ流されているだけか?
残さ
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?