#6 麦茶
#6 麦茶
「ね、悠仁」
「何?」
「麦茶か水、どっち飲みたい?」
「えー?」
水……は、水道水の可能性があるんだよな…。真白だから。
俺、水道水の水だけは飲みたくないんだよなー……。
「じゃあ麦茶」
「おっけー、じゃあ、取ってくるね」
「うん」
真白も気が利くよなー。
喉乾いてたから、丁度いいタイミングだったわ。
ウチ、お茶作らないからなー。
麦茶飲むのも一年ぶりぐらい……いやもっとか。とにかく、めっちゃ久しぶりだな。
……は?
え?帰るの?
俺が麦茶飲みたい、って言ったから、家まで取りに帰るの?
え?
と思ったら、すぐに戻って来た。
「はい、麦茶」
「ん?家まで取りに帰ったの?」
「………?そんなことするわけ無いじゃん」
………??
きょとんとした顔は、……まぁ、確かに綺麗だけど。
んん?
なんかおかしくね?
今ここでこれ放置したら、後々、並々ならない事件が起こる気がするんだけど。
「え?じゃあ、この麦茶、何処から?」
「冷蔵庫だよ?」
「ん??」
えーと、つまり?
ここからすぐに取りに行ける範囲の?冷蔵庫……?
「それはつまり……俺の家の、リビングに置いてある?」
「そうだけど?」
普通の表情をして、こっちを覗き込んでくる青い目が怖い。
え?
俺の家、そこまで侵食されてるの?
気づかないうちに別の飲み物置かれてる、とかあり得るの?
「ちなみに、どこ産?」
「んー…、わかんないけど、でも僕が作ったよ」
ドヤ顔だ。
ツンデレのドヤ顔だ。
てか、褒めて褒めて、みたいな顔するのやめて。
あまりにも俺の家に食い込みすぎだから。
たかが幼馴染の分際で、我が家の冷蔵庫に麦茶入れないで。
でも、……実害なんかあるか?
俺の理性は言った。
無いんだよな、これが。
取り敢えず、素直に礼を言っておく。
「ありがとな」
「うん。この家、ペットボトルの水しか飲まないの、良くないからね」
……え?
この水、どこ産?
▲
水☆ 道☆ 水☆
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