第41話 ジャルド開発
新領地に到着した。
ジャルドは城塞都市なので城壁内の農地は最低限しか無い、籠城戦のために申し訳程度に耕作されている感じだ。
それと飛空船を作るためだと思われる巨大な格納庫があり非常に邪魔だ、鉄道関係の工場にしようかとも思ったが場所が悪いので断念した、この建物を作るためにどれだけの国力を注ぎ込んだのだろうか?
インフラも全体的に傷みが激しいので作り直した方が早い、シャハトは城壁が不要なので撤去したがここは四方を国境に囲まれている国なので撤去するのは勇気がいる。
って言うか無いとダメか!
城塞の中は現状で生活出来ているので放って置いて、シャハトと同じ様に城壁の外に都市を整備する事にした、まずは鉄道の駅を整備する事にして駅を中心に都市を開発していこうと思う。
この路線の車両は現在制作中の旋回場がいらない新型を走らせる予定なので車両を入れ替える引込線を作れば良い、線路も2か月もあればここまで繋がるはずだ、ダワフーに無理を言って人を出してもらった、着いてきた連中だけでは圧倒的に手が足りないのである。
ミハエル商会の建物は後回しで超住みにくい王城で暫定的に開店させた。
俺はざっくり都市の縄張りをして整地しながら大豆畑を作りまくった。
世話は領民から希望者を募って任せた、土地を持って居なかった様で喜んで引き受けてくれた、ちなみに実った大豆は商会で買取る旨は伝えてある。
市内の治安維持をブレイバーズにやらせたら市民が外に出なくなってしまったので騎士団に巡回してもらう事にした、この間の戦さで
「逆らう者は皆殺しだ!」
をやってしまったので恐れられている様だ。
鉄道関係は手配出来たのでインフラを考えることにした。
現在ある物に手を入れるのが楽だが市民生活が止まってしまうので新たに作る事にした。
ルミシール西側の集落に作った運河を使おうと思ったが将来の100万都市には水量不足だ。
結局ジャミール西側の国境になっている大河から引いて来る事にした、結構な距離だがこの運河のルート沿いの灌漑も考えて立派に作る事にした。
シャハトから持って来た大豆からレシチンを抽出し、快癒草のエキスも渡して運河作りに出発した。
市内の巡回は騎士団に壁の外はブレイバーズに治安維持は任せておいた、俺が戻ってくる頃にはきっと駅も完成しているだろう。
毎度の事だが家族に挨拶して一人で旅立った、領主が護衛無しで一人で作業ってのはセバスチャン的には絶対ダメらしいが効率が悪いし費用も余計にかかるので押し切った。
悪路でもある程度走れる様に改良した魔動車に乗って出発した、道中の様子も見ながら取水予定地に向かう。
ジャミールは内政に金をほとんど使わなかった様で何も開発されずに広大な土地が放置されていた、この辺りも含めてしっかり国内を開発してから戦を始めればもっと善戦出来たと思うのだが、我慢弱い一族だったのだろう。
運河を作って街道を整備してやればこの辺りも勝手に開発が進む気がする、国境の大河の近くには水があるのでそれなりに人が住んでいるのだ、鉄道沿線の街道も走り易く整備してやれば勝手に宿場町とかが出来そうだが領である程度は段取りしてやろう。
少し走っただけでやる事が沢山出てくる、どれだけ内政をサボっていたんだか、これで国家が維持出来ていたのが不思議だ。
独裁者って自分の事しか考えていないから一度窮地に陥ると誰も助けてくれる者が居なくて立て直しが出来ないのだろう。
そんな事を考えていたら国境に着いた、集落と集落の間にある少し土地が低い場所だ、ここなら誰も立ち退かないで済むし、元々土地が低いので堤防も不要だ、川幅は2キロぐらいはある大河だ、これなら何も考えずに水を取り込んでも問題ないだろう。
水門も立派なものを作った、この水量なら水力発電が出来そうなのでその辺も考えて作った。
今までより広く深く水路をつくるので叫びながら作っても中々進まない、朝から晩まで途中休憩を挟んでテント生活をしながら2か月かかってジャルドにたどり着いた。
線路は繋がっていて駅のホームもできている馬車が直接つけられる様になっているので積み下ろしも楽だろう。
駅舎はまだ仕上げが終わっていないが屋根はかかっているので焦らなくとも大丈夫だろう。
城に戻って2か月ぶりに子供達に会った、長男はもうすぐ5歳になる、長期不在から戻ってくる度に子供が増えてまだ授かっていないのは猫犬コンビとエリエッタ、エルル、レギンレイヴだけだ。
子供達は持ちまわりで仕事の合間にみんなで見ている様だ、嫁達全員が全ての子供達のお母さんになって分け隔て無く育てている。
マリアが二人目を欲しがっているのと、エリエッタがそろそろ出産適齢期なので望むなら是非作っておきたいところだ。
エルルとレギンレイヴはまだ赤ちゃんを抱いていてもいい見た目じゃ無いが種付けは普通にする、体の準備が出来れば授かるのは自然の摂理なのだから。
2か月ぶりに風呂に入っていると、ローテーションがリセットされていてマリアが入って来た。
今までだとサラ、モーラ、ニーナ辺りの商会首脳部の誰かとタッグを組んできていたのだが3人はまだ子供が小さいのでしばらくは我慢する様だ。
(恐らくマリアが凄く2人目を欲しがっているので3人が遠慮してくれたのだろう、今までの実績から一人で2か月溜めた濃ゆいのを注いで貰えばきっと確実だと思っているのだ。)
と言う事でマリアと一緒に入浴した、元々身長も高くて素晴らしいプロポーションだったが更に身長が伸びてエルファに負けないぐらいの美人になった。
久しぶりに一緒に入ったのでお互いに体を洗って、キスしたりしながらイチャイチャしてお互いを昂めあった、もう俺の相棒は爆発寸前だが堪えて寝室に向かった。
マリアも我慢の限界だった様で部屋に入るなり激しくキスをしてきて、立ったまま下着も脱がずにずらし挿入してしまった。
俺も我慢の限界だったので根本まで勢いよく挿れた瞬間に暴発してしまった、奥にピッタリくっつけた状態でドロドロに濃いのを注ぎ込んだ、しかも中々止まらない、マリアから溢れて床に盛大にブチ撒いてしまった、掃除が大変そうだ。
何とか2人とも落ち着きを取り戻して、服を脱いでベットに入った。
「子供達は沢山いて可愛いけど寂しかったんだから!」
そう言ってまた激しくキスしてきた。
みんな俺の事好き過ぎだろ、まあ俺も嫁達が好きすぎて離れる度に激しく可愛がった結果がこの大所帯なのだから。
先程はマリアが頑張ったので今度は俺が頑張って2回ほど注ぎ込んだ。
何か確実に当たった感触があった。
マリアも出来た感触があったと言っている、きっとまた可愛い子ができるだろう、黒髪黒目以外の子供も見てみたいが今度はどうだろうか?
運河の下流域も状態が良く無いので作り直す事にした、ジャルドとルミシール西側集落の排水で能力的にいっぱいなので大きな下水処理場を作って新たに流す事にした、ジャルドから南東に掘り進んで周辺の灌漑に使える様に整備しよう、距離は長くなるが今後の事を考えたらここでやっておいた方が良いだろう。
東西の国境の大河を繋ぐ事になるので調整用の池を作ることにした、焦らずにしばらくはジャルドから通いで工事しよう、嫁達も子供達も喜ぶし。
下水処理場と調整池を作るのに2か月ほどかかった。
ここからは泊まり込みで水路工事にかかる、家族に挨拶してセバスチャンの反対を押し切って出発した。
ジャルドから南南東に掘り進める、大陸中央部の方が土地が低いので逆流の可能性は低い調整池もあるので出口側には水門は作らない予定だ、隣のシグナス王国の国境を越えないギリギリのところを目掛けて掘り進める、道が全く無かったので街道整備も一緒にやったので結局3か月もかかってしまった。
帰り道は自分で作った街道をスイスイ通ってジャルドに戻った、駅はすっかり出来上がっていた、線路工事はまもなく隣国に入る辺りまで進んでいる様だ。
新型車両が完成してテストが終わり次第ここまで鉄道が走る事になる、今王都とナミブを走っている車両はポルトと王都の路線に回して輸送力の増強に当てる、一応駅の近くに信号所と安全設備のタブレット式のポイントも線路を引いた段階で作っておいたので問題はないはずだ。
城に顔を出して工事が完了した事を伝えて、チェックしながら水門を開けに行く事を伝えてまた出発した。
途中で線路工事をしている部隊を激励してワインを樽で置いて来た。
チェックしながら水門まで到着したが特に壊されたりはしていないようだジャミールの残党とかが残っていて悪さをする可能性を警戒していたが杞憂だった様だ、水門を開けると勢いよく水が流れていった。
流れを確認しながらジャルドに戻ったが全て想定通りだ、自分の才能が怖いぐらいだ。
調整池がいっぱいになるには数日かかるだろう、下水処理場に直結している水門を開けてプールに水を貯めた、特に問題は無い様だ壁の外の町が出来ていないのでしばらくは川の水を少しづつ流してスライムを増やす事にしよう。
一応水源の確保と移動手段の確保は出来た、鉄道が通ったら物流が一気に増えるだろう、後は領民のやる気の問題だ、今までは稼いでも搾取されるだけだったので労働意欲が低いのだ、最初に畑を任せた貧しい連中が稼ぎ出せばそれを見た領民もやる気を出すだろう。
そうすれば元々人口が多い所なので一気に発展するはずだ、開墾した土地は自分のものにして良い布告は出しているし、水路使用は許可制で申請すれば誰でも使える様にしてある。
これで発展しない訳がない。
鉄道の駅は国境を越えてすぐのシグナス王国に一つ、ソルダン公国に入る手前のドワルグ王国に一つ、ソルダンの首都ソルダートに一つの予定だ、本当は海辺にある塩の産地ソルトまで線路を延ばしたかったのだがソルダンから合意が得られなかった。
そこまで行ったら西方三大国のソルダン公国、ザイル王国、カミシロ王国の街道沿いに線路を通せば物流はかなり改善されるだろう、ポルトからカミシロ王国までの線路が出来れば完璧だが鉄道の便利さがわからないと各国とも合意してくれないだろう。
きっとソルダートまで鉄道が通ったらその便利さに驚いて各国とも合意してくれると思う。
鉄道で行っても日帰りは無理だが一か月かかっていたのが数日になるのだから驚くだろう、そしてソルダートとザハティールの中間にある我ジャルドは100万都市になるのである。
住宅ラッシュが始まる前に駅近に領主の館を建てる事にした、迎賓館と住居と商会をひとまとめにした斬新な作りだ、セバスチャンは渋ったが迎賓館を別棟にすることで合意をもらった。
これが完成したら王城は取り壊して壁だけ残す事にした、無駄に広い飛空船関連の施設は何かの際の避難所と備蓄倉庫として残して、飛空船の発着所だった広場に騎士団及びブレイバーズの宿舎と訓練場を作ることにした。
訓練場も広いので有事の際にはテントを立てて避難所として使えるだろう。
鉄道が開通したら臭くて道が狭い城壁の中より外に引っ越す者が増えると思うので現状では強制移住とかはせずに色々設備を整えている状態だ、ミハエル商会連合はすでにベストポジションは押さえてある、モニカも連合の一人に数えられているので駅前に広大な土地を確保している。
さて、この間仕込んだ種は無事に芽吹いた様でマリアとエリエッタが懐妊した。
二人ともすごい喜び様だった、特にエリエッタは子供が出来ない体になっていたと思っていた様で泣いて喜んでいた。
ちなみにレギンレイヴは教会の友達と別れるのが嫌でシャハトグラードの孤児院で暮らしている、たまに気が向くと竜に戻って飛んで遊びに来る、その時孤児院前には脱ぎ捨てられた幼児の服一式が残されている。
ザハト帝国では良く飛んでいる白竜が目撃される様になった、シャハトグラードの森の守り竜として有名になってしまった。
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