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概要
喰われる側だと、誰が決めた。しかし三十五年、誰も疑わなかった。
夜明け前、町の人間は広場に並ぶ。化物に、自分の肉体の三分の一を喰わせるために。喰われた肉はそのまま化物の肉となり、三十五年で家二軒ぶんに膨れ上がった。人は半分を失えば死ぬ。だから毎日、必死で戻る。
かつて反乱組織「レムナント」を率い、燃え尽きた男。彼は火のつかない煙草を咥え、今日も三十七番目に並ぶ。
そんな彼に、拾い物で暮らす少女リンゴが訊く。
三十五年、誰一人考えなかった、その問い。喰われる側だという役割を、誰も疑わなかった。
かつて反乱組織「レムナント」を率い、燃え尽きた男。彼は火のつかない煙草を咥え、今日も三十七番目に並ぶ。
そんな彼に、拾い物で暮らす少女リンゴが訊く。
三十五年、誰一人考えなかった、その問い。喰われる側だという役割を、誰も疑わなかった。
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