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概要
共和制都市国家レーム。武装した自由農民の都市として興り、この百年、勝ち続けてきた。だが勝てば勝つほど征服地から奴隷が流れ込み、貴族の大農園が安価な作物を市場に溢れさせる。市民は自らの勝利によって、自らの畑を失っていく。その鬱屈を吸い取るために、市壁の内側には二万人を収容する石造りの円形闘技場が建っている。砂は血をよく吸う。試合が終わるたび、黒く固まった砂は掻き出され、乾いた新しい砂が撒かれる――次の血を吸うために。
ルフス・トゥロは二十四歳。剣闘士《グラディエーター》。捕虜でも奴隷でもなく、自らの意志で砂に立つことを選んだ志願剣闘士である。父は誇り高い自由農民だった。だが奴隷農園の安さに敗れ、土地を手放し、借金だけを遺して死んだ。その借金を返す道として、ルフスは闘技場を選んだ。勝ち続けれ
ルフス・トゥロは二十四歳。剣闘士《グラディエーター》。捕虜でも奴隷でもなく、自らの意志で砂に立つことを選んだ志願剣闘士である。父は誇り高い自由農民だった。だが奴隷農園の安さに敗れ、土地を手放し、借金だけを遺して死んだ。その借金を返す道として、ルフスは闘技場を選んだ。勝ち続けれ
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