第2話 小さな名探偵と、10秒の数式
ドォン!!!千速の目の前でアスファルトが爆発し、激しい火柱が上がった。「くっ……!」千速は超人的なクラッチワークで爆風を回避したが、一瞬の隙にルシファーは東京方面へと逃走。管轄は警視庁へと移る。翌朝、毛利小五郎の付き添いで警視庁を訪れていた江戸川コナンは、偶然にも捜査会議の声を耳にしていた。「ルシファーの逃走経路には一貫性がある。だが、次のターゲットが読めない……」コナンは、ルシファーがこれまでに引き起こした爆発のポイントと、逃走ルートのデータをスマホの地図にプロットした。「……違う。これは逃げ道を探してるんじゃない。首都高のカーブのR(半径)と傾斜を利用して、警察のヘリコプターから死角になる『トンネルの合流地点』を意図的に選んでるんだ!」コナンは、ルシファーの次の強盗現場と逃走ルートを導き出す。ターゲットは、銀座の宝飾店。そして逃走経路は、首都高C1環状線から臨海副都心へ抜けるルートだ。「おい、ボウヤ。君が東京の案内人か?」振り返ると、そこにはライダースーツに身を包んだ萩原千速が立っていた。彼女は警視庁の制止を振り切り、単独でルシファーを追うためにコナンを拉致するように自身のバイクの後部座席へと乗せた。「乗ってな、名探偵。あいつの翼を、今度こそへし折るよ!」
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