ハイウェイの堕天使(ルシファー) 〜首都高最速のチェイス〜
@syousetugannbaru2
第1話 漆黒のルシファー
真夜中の首都高速湾岸線。オレンジ色のナトリウム灯が流れる中、鼓膜を破らんばかりの爆音が響き渡っていた。警察の追跡をあざ笑うように超高速で疾走するのは、ナンバーを隠した漆黒の大型バイク。その驚異的なライディングテクニックと、漆黒のカウルから、走り屋たちの間では『ハイウェイの堕天使(ルシファー)』と恐れられていた。「神奈川県警交通機動隊、萩原千速(はぎわら ちはや)だ。……そこをどけ、ルシファー!」その漆黒の影を追うのは、白バイではなく、純白のプライベートバイクに跨った萩原千速だった。白ヘルメットの奥の瞳が、怒りと執念で鋭く光る。このルシファーは、ただの暴走族ではない。連続して発生している高級貴金属強盗団の逃走役であり、その手口の鮮やかさから警察の手をすり抜け続けていた。「チッ、しつこい女だ……!」ルシファーがスロットルをさらに開け、時速200キロを超える領域へと加速する。大型トラックのわずかな隙間を、車体を限界まで寝かせながらすり抜けていくルシファー。常人なら恐怖でブレーキをかける局面に、千速は一切躊躇しなかった。(あのバカ(松田陣平)や、死んだ兄貴(萩原研二)なら、ここでさらにアクセルを踏み込むはずだ……!)千速の脳裏に、かつて命を落とした「警察学校組」の弟たちの姿がよぎる。「ハァァァッ!」凄まじいエンジン音とともに、千速のバイクがルシファーの真後ろへとピタリと張り付いた。しかしその時、ルシファーが懐から小型の特殊爆弾を取り出し、路面へと投げつけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます