第3話 時速250キロのデッドヒート
夜。コナンを後ろに乗せた千速のバイクが、再び首都高を激走していた。コナンのインカムには、阿笠博士が開発した追跡インジケーターのデータが流れる。「千速さん、C1の汐留ジャンクションの手前、あと30秒でルシファーが合流してくる!」「了解……!」ガァァァァァン!!!右側の合流車線から、あの漆黒の『ルシファー』が猛スピードで滑り込んできた。ルシファーは、後ろに子供(コナン)を乗せている千速を見て、ヘルメット越しにせせら笑う。「ガキ連れで俺に追いつけるかよ!」ルシファーはトンネル内の過密な車群を、まるで縫い針のように縫って進む。しかし、千速のドライビングはさらに狂気を帯びていた。壁面ギリギリのキャッツアイを強引に踏み越え、バイクを限界まで傾けてルシファーの進路を塞ぎにかかる。「千速さん、この先のレインボーブリッジの手前で、奴はまた爆弾を使う気だ! 橋の上で爆発が起きたら、後ろの車が巻き込まれる!」コナンの叫びに、千速は前を見据えたまま不敵に笑った。「ボウヤ。私を誰だと思ってる?……研二の運転を、一番近くで見てきた姉貴だよ!」千速はバイクのギアシフトを激しく叩き込み、フロントを浮かせながらルシファーの横並びへと並んだ。ルシファーが焦って爆弾を投げようと手を伸ばした、まさにその瞬間だった。
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