概要
知らないを、忘れない。
呼べない夏が、ありました。
2015年――。
スマートフォンが普及したとはいえ、まだ不便さが身近だった、そんな暑い8月。
僕は、高野山から熊野までの旅を終えた。
「やっと終わる」
そう思った。
長い旅は、無事に終わったはずだった。
けれど、あの二日間だけは終わらなかった。
名前も知らない、あの人と過ごした二日間だけは。
――筆者の実体験をもとにした、私小説。
あの夏の情景と記憶を、文字だけでどこまで描けるのか。
そして、名前も知らない大事な思い出に、どこまで命を与えられるのか。
『呼べない夏』は、そんな問いから始まった。
2015年――。
スマートフォンが普及したとはいえ、まだ不便さが身近だった、そんな暑い8月。
僕は、高野山から熊野までの旅を終えた。
「やっと終わる」
そう思った。
長い旅は、無事に終わったはずだった。
けれど、あの二日間だけは終わらなかった。
名前も知らない、あの人と過ごした二日間だけは。
――筆者の実体験をもとにした、私小説。
あの夏の情景と記憶を、文字だけでどこまで描けるのか。
そして、名前も知らない大事な思い出に、どこまで命を与えられるのか。
『呼べない夏』は、そんな問いから始まった。