概要
チートなし。遠い旗ほど、米を食う。
永享十年三月。
現代の市役所防災安全課職員・二条帆南は、室町中期の西武蔵・入西荘へ転移した。
太刀も槍も使えない。
薬も米も足りない。
現代知識で無双できるほど、この時代の村は甘くない。
西武蔵を荒らすのは、目の前の野盗だけではなかった。
室町将軍の代理として動く上杉方。
鎌倉公方の影。
京の代理として糸を引く馨香院。
その馨香院を測る寂照院。
山を押さえる角山勢。
そして、助けとも支配ともつかない距離で碧田家を測る上杉方。
見えない主たちの代理戦争が、米蔵、紙、薬、馬、道、水場を少しずつ削っていく。
そんな中、帆南の名「二条」は、室町の紙と噂の中で「二條」と誤読され、本人の意思を離れて歩き出す。
二條の女。
二條の御方。
二條女印の薬。
二條御用の札。
名は値段になり、偽札にな
現代の市役所防災安全課職員・二条帆南は、室町中期の西武蔵・入西荘へ転移した。
太刀も槍も使えない。
薬も米も足りない。
現代知識で無双できるほど、この時代の村は甘くない。
西武蔵を荒らすのは、目の前の野盗だけではなかった。
室町将軍の代理として動く上杉方。
鎌倉公方の影。
京の代理として糸を引く馨香院。
その馨香院を測る寂照院。
山を押さえる角山勢。
そして、助けとも支配ともつかない距離で碧田家を測る上杉方。
見えない主たちの代理戦争が、米蔵、紙、薬、馬、道、水場を少しずつ削っていく。
そんな中、帆南の名「二条」は、室町の紙と噂の中で「二條」と誤読され、本人の意思を離れて歩き出す。
二條の女。
二條の御方。
二條女印の薬。
二條御用の札。
名は値段になり、偽札にな
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気長に、お付き合いをお願いします。
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