第6話 知らない天井だ
僕はどうなったんだろう。
気づくと、真っ白な部屋にいた。
死んだのか?
2回目の死か。
しかし、今回は自分のやりたいことをできたから、悔いはない。
でも、ここはどこだ。
天国かな?
[そう、ここは天国だよ]
天国らしい。
[うそうそ冗談、ここは私の部屋なんだ]
そもそも、あなたは誰?
[私のことは、まあいいじゃない。気にしないほうがいいよ]
ならそうしようかな。
もしかして、前回生まれ変わらせてくれたのは君?
[正解、僕は君のことをずっと見てたんだ]
僕?一人称変わってない?
[気分なんだ。そういうものさ]
それで、僕は死んだの?
[結論からすると、君は死んでない]
じゃあここにいるのはなんで?
[さっきも言ったけど、ここは僕の部屋で、なにかあったときはここを使ってるんだ]
なんで僕のことを?
[私は自分が気に入った人の願いを叶えるのが趣味なんだ]
死んでないなら、僕は向こうに帰れる?
[それが今の君の願いならね。ちなみに、基本は人生で一回だけだから、慎重にね]
わかった。僕は向こうに帰りたい。
[了解した。しかし、一点伝えてない事があった]
伝えてない事?それはいったい
[飛ぶ地点はランダムだ。良いところに飛ぶのを願うんだな]
えっ
[じゃ、今から飛ばすから、がんばってね〜]
おいちょっとま
スン
ソラは向こうに飛ばされた。
[ほな、また見てこうかな。楽しみやで]
...知らない天井だ。
「おい、意識が戻ったぞ!大丈夫か?街道で倒れていたんだが、自分が誰か分かるか?」
なんだかほんとに知らないところらしい。
横に騎士っぽい格好をした人がいる。
「すみません、ちょっと記憶が曖昧で。ここはどこですか?」
「ここはアストリア王国の都市ユーリスの詰め所だ。君は?どこから来たんだ」
「僕は...」
と思ったが、今まで自分がいた村がどこの国か分からない。
「すみません、地図とかあります?」
「わかった。ちょっと待ってろ」
少しすると、奥から地図を持ってきてくれた。
この世界に来てから初めて見る地図だ。
この大陸はノクスティア大陸と呼ばれていて、大きく西と東を大きな山脈で分かれている。
山を挟んで西側は不明となっていて、黒く塗りつぶされている。
東側が主な生存圏らしい。
「山脈の近くにあるのが小国ハルデン。その北にあるのがグレイシア公国。
南側にあるのがリヴェルナ王国。
うちの国の東にあるのがオルシア連邦。
そして、中央にあるデカいのが今いるアストリア王国だ。」
つまり、この地図から考えると、
「たぶん、ハルデンからかな」
「ハルデンから?また遠いところから。どうやって来たんだ」
「それが...分からないんです。」
「分からない?じゃあ自分の名前は?」
一応、少しごまかしておくか。
「僕は、ミハラ・ソラ」
「ミハラ・ソラ?珍しい名前だな。それで、どうだ。他のことは分かるか」
頭を横に振る。
「そうか、まあゆっくりしとくといい。怪我もしてたみたいだからな。俺はクリスっていうんだ。なにかあったら遠慮なく言ってくれ」
「わかりました。クリスさん、ありがとうございます」
そう言い残して、クリスは仕事に戻っていった。
さて、これからどうしよう。
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