第7話 今日から新生活
体調が回復したことを確認して、僕はクリスさんに外に出る許可をもらった。
外に出ると、そこは前世で見たヨーロッパのような街だった。
家は木とレンガ?で出来てるっぽい。
道も舗装されていて、いろんな出店が出ているようだ。
人の活気がすごく、色んなところで人が暮らしている。
ここと比べると自分の村は本当に田舎だったな、と思ってしまう。
だけど、改めて異世界に来たんだ。
そう実感できる。
だが、現在の状況は最悪だ。
親もいない、お金もない、家もない。
知り合いはクリスさんだけ。
こんな状態でどうしよう...
ぐぅ~
何も食べてないからか、お腹がなってしまった。
お金もないし、ご飯どうしよう。
「おい、そこの坊主。腹減ってんだろ。うちの串、食べてけよ。うまいぞ」
「いえ、お金がないので...」
「金ならいいよ。タダでいいさ」
「でも」
ただより怖いものはない。
前世で聞いた教訓だ。
「ガキは元気に遊んでればいいんだ。目の前の腹空かしたガキにあげなきゃ、俺がかみさんに怒鳴られんだよ。だから、俺のためと思ってもらってくれ」
「なら、ありがたくいただきます」
おじさんから一本もらい、串を口に運ぶ。
「んっうま!」
「そうだろそうだろ。自慢のソースなんだ。」
僕は一心不乱にかぶりつく。
なんか、こんなに美味しいものを食べると、元気も湧いてくる。
「ごちそうさまでした。おじさん、この街で僕でもできそうな職はありませんか」
「職って言ったって、お前、まだ子どもだろ?親は何してんだよ」
「えっと、それはですね」
ふと、両親やアイラのことを思い出し、涙が出てきた。
「おい、何泣いてんだっ大丈夫か!?」
「大丈夫、です。僕は」
おじさんにここに来た理由を話す。
「記憶がなくて、どこから来たか分からない?」
「はい、なので両親がいるかとかもわからず」
「そりゃ大変だな。お前でもできそうな職ってなると、冒険者くらいかもな」
冒険者。未踏破地域を探索したり、魔物も狩り、傭兵から猫探し、何でも屋みたいなものらしい。
そういえば、父さんも元冒険者って言ってたな。
「その、冒険者ってどこでなれるんですか」
「一般的なのはギルドだろうな。そこでライセンスをもらって、依頼をこなすのが主な仕事だし」
「ギルドはいったいどこに...」
「そうだな、場所も分かんないだろ。案内してやるよ」
そう連れられ、街の中心の方へと向かった。
少し歩くと、なんだか立派な建物がある。
「あれが冒険者ギルドですか?」
「そう、あれがギルドだ。中に知り合いがいるから、ちょっと待ってろ」
おじさんは中に入っていった。
しばらく待つと、中から手招きをしてきた。
「おじゃましまーす」
中を覗くと、そこは熱気で溢れていた。
「おい、この依頼は俺が先だ!」
「いーや、私が先です。早く渡しなさい!」
「いーぞ〜やれ〜そこだ〜うてうて」
「皆さん喧嘩はやめてくださーい!」
扉をそっと閉じる。
なんだか不安になってきた。
ここでやっていけるんだろうか。
生まれ変わったら何をしよう Pankozou @Pankozou
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