概要
前厄の持たざる者が逃げ場なき船で過ごす。不思議な五日間。
2094年。港都商事資材調達部の赤松官兵衛は、インドネシアの洋上プラント【クマクムラン】での出張を終え、帰国の途についた。
本来なら来週の定期便で帰るはずだった。しかし急遽、東南アジアの物流企業S社の貨物船Malabar Star(マラバル・スター)に相乗りすることになった。海賊に襲われた船だと聞いたが、正規の手続きだ。問題はないだろう。
乗船直後、携帯端末に連絡が入った。
「港都商事総務部の篠崎と申します」
会社からの連絡は日常だ。特に疑わなかった。
その夜、官兵衛は見てしまった。
コンテナの陰で行われる暴行。連れ去られる男。港都商事のコンテナの隣に隠されたIDキー。そして古着に紛れた、大量の違法薬物。
横浜港まで、あと五日。
公海の上に、逃げ場はない。
赤松官兵衛、四
本来なら来週の定期便で帰るはずだった。しかし急遽、東南アジアの物流企業S社の貨物船Malabar Star(マラバル・スター)に相乗りすることになった。海賊に襲われた船だと聞いたが、正規の手続きだ。問題はないだろう。
乗船直後、携帯端末に連絡が入った。
「港都商事総務部の篠崎と申します」
会社からの連絡は日常だ。特に疑わなかった。
その夜、官兵衛は見てしまった。
コンテナの陰で行われる暴行。連れ去られる男。港都商事のコンテナの隣に隠されたIDキー。そして古着に紛れた、大量の違法薬物。
横浜港まで、あと五日。
公海の上に、逃げ場はない。
赤松官兵衛、四
皆様のご声援で成り立っております。
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