第4話再会(2)
次の日、イリスとローリエは手紙の返事を待った。結果2羽の梟がイリス達のもとにやってきた。1羽は、クレソンとセージから。もう1羽はセルバチコ、ディル、チャービルにローズマリーからだった。それぞれ私達と同じ様に、森に隠れているらしい。
「村の子供全員ではないね」
「あと5人足りない…。無事だといいけど」
生存確認はできたが新たな心配でまた頭の中が支配される。あぁ~だめだ!こんなんじゃ、いつまでたっても同じ思考を繰り返すだけだ。
「ローリエ!そろそろ次の隠れ家探そう!」
「えっ、いいけど急にどしたの?」
じっとしていられず、とにかく何か行動したかった。ついでに食料も探そう。そうすることで、イリスの心配は頭の奥へと消えていった。
山を散策すること数十分、数日分の食料は確保したものの、新しい隠れ家は見つからないでいた。
「これ以上はあいつらに見つかるかもだし、そろそろ帰ろっか」
「そだね~」
少し疲れたな。
「ローリエ、よかったらちょっと休憩しない?」
ローリエの許可を得て近くの木陰に座り込む。そして、二人でうとうとし始めた頃
草むらからカサッと音がした。思わず目が覚めた。
「誰かいるの?」
「分からない、遠くから様子を伺おう」
小声で話しながら音の方へ近づいていく。
だが、その途中に仕掛けてあったのだろう罠にかかった。足元にはロープが張られ、それは木につけられたベルに繋がっていた。チリンチリンとベルがなる。
まずい、バレた!
「ローリエ!」
「イリ、わっ!?」
ローリエが何者かに体を押さえつけられる。同時に、自分の体も地面に横たわっていた。
どうしようっ、腕も押さえつけられて護身用のナイフが取れない。せめてローリエだけでも逃げ―。
「あれ?イリスとローリエ?」
「本当だ。相変わらずのアホ面だね、そう思わない?兄さん」
「よかった、二人とも無事だったんだね!」
二人を取り押さえていた手は離れ、自由に動けるようになる。見上げると、見覚えのある顔が二人いた。
「そっちこそ無事でよかったよ、フェンネル、オレガノ」
クセのある薄い金髪を一つに結んでいる少年と薄い金髪を団子にしている少年はそれぞれ頷く。
「乱暴なことしてごめんね」
「ううん、それよりこの罠は?」
「この先に、面白いものを見つけてね、クロウスに邪魔されないように、近くに来てもいち早く気付けるよう罠を仕掛けたんだ」
「面白いものってなに?」
ローリエが興味津々に目を輝かせる。
「それはね―」
「兄さん。こいつらも連れてく気?僕は反対だよ、余計なへまされても困るし」
険しい顔で、こちらを睨んでいる。兄弟といえどこうも性格が変わるものだろうか?
「あれは、弟なりの心配だから気にしないで」
こっそりとイリス達に伝える。
「聞こえてるんだけど」
意味はなかったらしい。
「とにかく、今日のところは解散!さっさと帰りな」
怒ってるのか、照れ隠しか分からない調子で、無理やり帰らされる。
「明日にでも、またここにおいで。待ってるから」
帰り際、フェンネルからそう言われた。
一体、彼らは何を見つけたのだろうか。気になって夜は眠れそうにない。
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