第二十三話 職人気質

YOROI〜ヨロイ〜


第二十三話 職人気質


⸻


新宿外れ――


かつて工場地帯として栄えた場所。


古びた工場群が並ぶその一角、

【谷地田工業】へと辿り着いた有水と風美香。


有水がインターホンを押そうとしたその時――


ガラッ――!


風美香

「有水姉!こっち誰かいるよー!」


工場裏手から、

風美香が有水を手招きしている。


有水

「あんたは……」


そこにいたのは、

作業着姿の女性。


顔と作業着が油で汚れているが、

ツインテールの髪型から女性だとすぐに分かる。

この谷地田工業で、父親の仕事を手伝う谷地田彩華(やちださいか)である。


彩華

「誰だ……?勝手に……」


⸻


有水

「いきなりごめんなさい。あなた、この工場の人?」


彩華

「……見りゃわかんだろ……何か用か?……忙しいんだこっちは……」


すると――


風美香

「ひゅー、職人かぁ!かっこいいー!」


彩華は、

少し毛嫌いしたような目で風美香を見る。


彩華

「……ケッ、チャラチャラしやがって……」


風美香

「アレ?いきなり嫌われた?もー、仲良くしよーぜ!」


有水

「重ねてごめんなさい。悪気はないの……多分。気にしないで。」


彩華は一つ息を吐き、

気を取り直す。


彩華

「……で?何の用?手短に頼むぜ」


有水

「ここのところ……この付近でもいいわ、何か変わった事はなかった?」


その瞬間、

彩華の表情が変わる。


彩華

「‼️ おめーら……ひょっとして、あの鎧軍団の仲間か?」


有水

「シュラ軍が来たの?」


彩華

「……シュラ軍?そんな風に言うのか……あぁ、工場ごと寄越せとか……訳わかんねー事言いやがって……忍者みてーな女がよ!」


有水・風美香

「‼️ 凛子っ‼️」


彩華

「名前までは知らねーよ!だけど……親父は……」


彩華は、

何かを思い出したように、

悔しげに口を噛み締める。


⸻



有水

「お父様は?」


彩華

「工場を寄越せなんて……はい、そうですか。なんて言う訳ないだろ?…そしたらよ……」


━━━


数日前──


谷地田工業、工場内。


凛子と多数の妖兵がいる。

対面しているのは彩華の父親と彩華。


凛子

「あまり反抗的なのも、よろしくないかと」

彩華

「うるせー!さっさと帰んな!」


彩華の父が彩華の前に出る。


彩華の父

「彩華、オメーは引っ込んでろ…話は俺がつける」

彩華

「あんな奴ら、相手にすることねぇだろ!」


すると、一人の妖兵が彩華に近づく。


妖兵

「女だからって、調子に乗ってんじゃねぇぞ」


彩華を突き飛ばす。


彩華

「ぐわぁ!」

突き飛ばされ、倒れ込む彩華。


彩華の父の顔つきが一瞬で険しくなる。


彩華の父

「テメーらこそ、調子に乗ってんじゃねー!!」


彩華の父は、近くにあった工具を手に取り、

妖兵達に向かって行く。


だが、多勢に無勢──


あっという間に制圧されてしまう。


彩華

「親父ーーーーー!!」


━━━


現在──

谷地田工業


彩華の表情は力無く、俯いている。


彩華

「今は入院してる……」


有水

「そう……」


重い空気が流れる。


だが――


風美香

「でも、やるな!親父さん!この辺の道具で戦ったのか?」


そう言いながら、

風美香が近くの工具へ手を伸ばした瞬間――


彩華

「触るな!」


いつの間にか距離を詰めていた彩華が、

風美香の手を掴み止めていた。


風美香

「うわっ!ビックリしたー……ごめん」


彩華

「いや……悪りぃ……この辺の道具はアブねーからよ……ケガすんぞ」


⸻



彩華

「で、何か用があるんだろ?」


有水

「日を改めるわ。また来ていいかしら?」


風美香

「えっ?」


すると有水は、

風美香へ小さくウインクする。


彩華

「……ん?あぁ、構わねーけど。夕方以降なら、割と終わってるぜ」


有水

「そう。ありがとう。また来るわ」


そう言って、

有水は風美香の背中を押す。


風美香

「へ?ちょ、何で?」


有水

「ほら、いいから、いいから!」


風美香

「いや、でも――」


有水

「いいから!」



半ば強引に風美香を連れ、

有水は谷地田工業を後にするのだった





※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)

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