第十四話 折れない翼

YOROI〜ヨロイ〜


第十四話 折れない翼



新宿・花魁町(おいらんちょう)


かつて、

新宿一の繁華街として栄えた街。


花魁町。


だが今は、

その面影もほとんど残っていない。


閉ざされた店。


荒れた路地。


人通りも少ない。


しかし――


ライブハウス「EDEN」だけは、

今なお熱を灯し続けていた。


……そのはずだった。



ライブハウス「EDEN」


何やら女性と男性が言い争いをしている。

鷲尾・ロベルト・風美香。

このEDENを中心に活躍するロックバンド、「WILD EAGLE」のボーカルである。


風美香は、

マスターへ詰め寄っていた。




風美香

「マスター!

どういう事だよ?」


「うちの『WILD EAGLE』のワンマンが中止!?」



マスター

「今は、

民間人に不必要な外出をさせない為の、

政府のお達しだ……」



風美香

「好きな事を楽しむ事が、

不必要だって言うの?」


「あの、

よく分からない鎧の化け物達も、

ライブハウスに用はないでしょう?」



マスター

「風美香……

気持ちは分かる」


「だが俺は俺で、

このライブハウスを営業停止にはされたくねぇ……」


「分かってくれ……」



風美香

「…………」



風美香は、

目の前の椅子を蹴飛ばす。


そしてそのまま、

苛立った様子で店を飛び出した。



だが――


ライブハウスの外には、

大勢のファン達が待っていた。



ファン

「あ、風美香だ!」



ファン

「ライブ中止くらいじゃ、

俺達は飛ぶ事をやめないぜ!」



ファン

「アタシ達を、

空に連れてってくれるんでしょ!?」



ファン達

「フミカ!」

「フミカ!」

「フミカ!」

「フミカ!」



鳴り止まない歓声。


風美香は、

少しだけ目頭が熱くなる。



風美香

「お前たち……」



そして――


風美香は、

ニヤリと笑う。



風美香

「よっしゃ!」


「今日はアカペラサービスだ!」



ファン達が歓声を上げる。

そして、期待に満ちた表情を見せた。


だがその時――


突然、

空気が変わる。



現れたのは、

妖兵達。



妖兵

「騒ぐな!」


「命の惜しい者は、

大人しくしろ!!」



一瞬にして、

場の熱気が凍り付く。


だが――


風美香は、

妖兵達を鋭く睨みつけていた。



その翼は、

まだ折れてはいない。





※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)

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