第九話 命の重み、水はせせらぐ

YOROI〜ヨロイ〜


第九話 命の重み、水はせせらぐ



野久保病院。


妖兵達が徘徊する異様な院内へ、

琉火が駆け込んでくる。



琉火

「ここ……

本当に病院?」



魔将

「ん?」


「何だ?貴様は?」


「貴様も我らの仲間になりたいのか?」



琉火

「冗談はその格好だけにして!」


「行くわよ!」



琉火

「応えよ!YOROI!!」



その瞬間――


辺りは激しい炎に包まれる。


炎の中から現れる、

火狼。


火狼は琉火へ向かって駆け出し、

そのまま胸へ飛び込む。


燃え盛る炎。


そして――


火のYOROI戦士【ツワモノ】、

狼牙琉火が姿を現した。



魔将

「貴様……

ツワモノか?」



琉火

「らしいわね」


「とにかく覚悟してもらうわ!」



有水

「……

ツワモノ?」



琉火は有水を見る。



琉火

「ここは危険よ」


「早く逃げて!」



魔将

「そいつは我が同胞となるのだ……」


「逃がさん!」



魔将が有水へ詰め寄ろうとする。


だが――


琉火が割って入る。



琉火

「あなたの相手は私よ!」



そのまま、

琉火と魔将の激しい攻防が始まる。


炎と刀撃。


一見互角に見える戦い。


だが――


徐々に押され始めているのは、

琉火の方だった。



琉火

「……強い……」


「妖兵の比じゃない……」



魔将

「ツワモノよ……

その程度か?」



次の瞬間――


琉火は吹き飛ばされる。



琉火

「うわぁっ!」



床を転がる琉火。


しかし、

すぐに立ち上がる。


そして有水を見る。



琉火

「ちょっと!」


「まだいたの!?」


「私が時間を稼いでる間に逃げなさい!」



再び激突する、

琉火と魔将。


有水は、

ただ見ている事しかできなかった。


しかし――



有水

「……

ここは病院よ……」


「命を守り、

救う場所……」


「争う場所ではないわ!」



その時――


有水の胸元が、

淡く光を放つ。



琉火

「……

この感じ……」



火狼

「おぉ……

来たか……」



突然、

院内のスプリンクラーが作動。


大量の水が降り注ぐ。



魔将

「何だ!?」



そして――


気付けば、

有水の傍らには、

水のように静かにせせらぐ龍の姿。



水龍

「我は水龍」


「YOROI獣として、

貴殿に力を貸そう」


「良いな?」



有水は困惑している。



水龍

「救いたいという、

その想い……」


「まさに水のツワモノ」


「救うために戦わぬか?」



有水は、

何かを悟ったように、

そっと眼鏡を外す。



有水

「喜んで……」



次の瞬間――


水龍は有水の周囲を巡りながら、

その胸へ飛び込む。


一転――


辺りは激しい水流に包まれる。



有水

「応えよ!YOROI!!」



水流の中から現れたのは――


水のYOROI戦士【ツワモノ】として、

覚醒を遂げた龍野有水だった。





※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)


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