第四話 YOROIに選ばれし者

■YOROI〜ヨロイ〜


第四話 YOROIに選ばれし者



帰路を進む琉火。


先日の傷は癒えたものの、

その表情はどこか晴れない。



琉火

「…………」



あの日。


妖兵達に叩き伏せられた記憶が、

脳裏をよぎる。


悔しさ。


無力感。


痛み。



その時だった。



琉火

「――ッ!」



嫌な気配。


視線の先。


そこには――


再び、

民間人へ因縁をつける妖兵達の姿があった。



妖兵

「おいおい……」


「聞いてんのか?」



民間人

「す、すみません……」



先日の光景が、

琉火の脳裏に重なる。



琉火

「やめなさい!!」



妖兵

「あぁ?」


「……ハッ」


「なんだ?」


「またお前か?」



琉火

「…………」



妖兵

「この前みたいになりてぇのか?」



琉火

「……!」



一瞬、

身体が強張る。


だが――



琉火

「早く逃げなさい!!」



民間人

「あ、ありがとうございます!」



民間人は、

慌ててその場から逃げ出す。



妖兵

「チッ……」


「弱ぇくせによぉ……」


「今日はもうちょっと、

お灸を据えてやるか……」



妖兵達は、

腰の脇差しを抜く。



琉火

「どうすれば……」



琉火の額に汗が滲む。


恐怖。


勝てない現実。


それでも、

足だけは止まらない。



その様子を――


離れた場所から見つめる老人がいた。


導厳である。



導厳

「……不思議な気配を感じて来てみれば……」


「どうじゃ?あの子は?」



その傍らには――


燃えるような真紅の狼がいた。



火狼

「うむ……悪くない」


「我が力、

貸してやらん事もない」



導厳

「頼めるか?」



火狼

「……承知」



その瞬間――


妖兵達が、

一斉に琉火へ襲い掛かろうとした。



琉火

「――ッ!?」


「な、何……!?」


「あ、熱い……!!」



気が付くと――


燃え盛る狼が、

琉火を守るように、

妖兵達との間へ立ちはだかっていた。



火の狼

「説明の時間は無さそうだ」


「お前に我が力を貸す」


「行くぞ」



琉火

「えっ!?」


「しゃ、喋った!?」


「何よアンタ――!?」



次の瞬間。


火の狼は、

琉火へ向かって駆け出す。



そして――


そのまま、

琉火の胸へと飛び込んだ。



琉火

「うあぁぁぁッ!!」



激しい炎が、

琉火の周囲を包み込む。


燃え上がる炎は、

やがて鎧のように形を変えていく。



そして琉火は、

無意識のまま叫んでいた。



琉火

「応えよ――YOROI!!」



炎が弾ける。



そこには――


真紅のYOROIを纏った、

琉火の姿があった。



火のYOROI戦士【ツワモノ】


狼牙 琉火。



今――


最初のYOROI戦士が、

目覚めた。





※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)

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