第三十八話 pieces
YOROI〜ヨロイ〜
第三十八話 pieces
シュラ城・とある場所。
静かな通路を、
凛子が歩いている。
その時――
背後の闇から、
四つの気配。
ケルベロス、クラーケン、ガルーダ、アヌビス。
凛子
「……何か用かしら?」
ケルベロス
「何だ? 大将、ご機嫌斜めか?」
アヌビス
「あの日かしら? キャハ💜」
クラーケン
「……フン、下衆が。」
ガルーダ
「見てきたぞ。
YOROI戦士(ツワモノ)達を……」
凛子は、
一瞬だけ歩を止める。
だが――
凛子
「そう……
報告、ご苦労様。」
そう言うと、表情を変えず再び歩き出す。
クラーケン
「若いな…」
ガルーダ
「フフ、気配は消せても、感情はもう一歩だな」
ケルベロス
「女ってのは、いつの時代も面倒くせーなぁ」
アヌビス
「……」
⸻
場面は変わり――
華苑神宮。
静かな境内に、
突如大きな声が響き渡る。
風美香
「はぁ!?
何で!?
一旦出るって何!? 有水姉!」
有水
「違うわよ。
一度、自分を見つめ直すために、
出かけるくらいのつもりで言っただけよ。」
風美香
「なんだー……。」
「でもさ、
せっかくteam…いやfamilyみたいになってきたんだからさー。」
琉火
「でも、
いいかもしれないね。」
風美香
「はぁ?」
琉火
「みんなと一緒ってのが、
当たり前になり過ぎてきた感じも、
無くはないし……。」
風美香
「なんだよー、
琉火までさー。」
嘘みたいに元気のない風美香だが、彩華はカラッとしている。
彩華
「だから、
風美香が大きく捉え過ぎなんだよ。」
風美香
「んー?
そうなの?」
「だって何か寂しくない?」
有水
「散歩してくるわ、
って言っておけば大丈夫かしら?」
有水、琉火は薄く笑う。
琉火
「風美香、
結構甘えん坊なんだー。」
だが――
返事がない。
琉火
「……調子狂うなぁ……」
いつもの様な口喧嘩には、
発展しない。
彩華
「ま、とにかくよ。」
「琉火と有水姉は、
何か用事があんだろ?
早く行ってこいよ。」
風美香
「………」
風美香は、
まるでこの世の終わりが来たかのように落ち込んでいる。
有水
「そうね。
日を跨ぐことは無いとは思うわ。」
琉火
「アタシもパトロール兼ねて。」
彩華
「おう!
コイツの面倒は俺が見てるからよ。」
風美香
「えっ?
彩華はどこも行かないの?」
彩華
「んあ?
まあ、俺は用事ねーし。」
風美香
「かんとくー。」
そう言って、
風美香は彩華へ抱きつく。
彩華
「うわっ!
だからお前は距離感がおかしいんだって!」
そう言いつつも、
彩華は琉火と有水へ、
“早く行け”
とジェスチャーを送る。
その表情は――
どこか優しかった。
※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)
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