アコースティックギター

@CAluxium

第1話

いつも君と歌ってた川辺で、僕1人でジュースを飲んでいた。君を待ってるわけじゃ無い、君はいないんだから待ちようが無いのだから。 君はいない、それは絶対に変わるはずのないことのはずなのに、ここにくると君の陽炎が練習用のアコースティックギターを持って「来なよ」って言ってるような気がした。 くる途中の自販機で買ったオレンジジュースを少し口に含み、君と笑いながら歌っていた旋律を今日も1人、君の幻と一緒に歌う。 やっぱり君のギターが無いと上手く歌えない。習慣っていうのは恐ろしいものだ。 蝉の鳴き声が聞こえる度、僕はあの時、消えてしまいそうな儚い雰囲気を纏っていた君に「まだ歌おうよ」と言わなかった、嫌、言えなかった事をずっと後悔してる。 川のせせらぎ、木の葉が風で揺れた音、全てが君からのメッセージなんじゃないかと思ってしまう。生きている時に言えていなかった言葉をカーネーションを君がいた「そこ」に置きながら言う「また明日」

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