概要
毎週火曜、じいさんは地下へ降りてくる。
歌舞伎町のビル地下、看板も出ていない店に、じいさんは毎週火曜に来る。一万円、コイン二枚、いつも同じブース。ライブボーイのケンジはその反復を知っている。うまくいかないことも、爪が異様に長いことも、ポケットから溶けかけた飴がはみ出していることも。ある火曜、じいさんは床に崩れ落ちた。他のことが全部消えた、という感じで、ケンジは飛び出した。
ここまでの歪みに耐えてくれて、ありがとう。
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