概要
二人だけのいつもの部室。けれど、魔術が二人の関係を変化させていく
高校生になるまで全く信じていなかったけれど、どうやら世界には魔法も超能力もあるらしい。
皐月さんは魔術師だ。マッチも使わずに指先に火を灯したり、扇風機も回さず風を起こしたり、空のコップに手をかざして水で満たしたりもできる。それは普通、世間からは隠されている力で――皐月さんは部室の中でだけ、その不思議な力をわたしに見せてくれる。
その時間は、わたしにとってちょっと特別で。
何でもない日常の中に降ってきた、鮮やかな光の雫だったのだ。
高校生になるまで一度も出会ったことがなかったけれど、どうやら本物の超能力者は同学年にいたらしい。
といっても汐見は超能力が使えるようになったばかりの初心者で、魔術なんかの超常の力に対する知識が全然ないようだった。
いちおう魔術社会の秩序側に所属する魔
皐月さんは魔術師だ。マッチも使わずに指先に火を灯したり、扇風機も回さず風を起こしたり、空のコップに手をかざして水で満たしたりもできる。それは普通、世間からは隠されている力で――皐月さんは部室の中でだけ、その不思議な力をわたしに見せてくれる。
その時間は、わたしにとってちょっと特別で。
何でもない日常の中に降ってきた、鮮やかな光の雫だったのだ。
高校生になるまで一度も出会ったことがなかったけれど、どうやら本物の超能力者は同学年にいたらしい。
といっても汐見は超能力が使えるようになったばかりの初心者で、魔術なんかの超常の力に対する知識が全然ないようだった。
いちおう魔術社会の秩序側に所属する魔
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