第4話 あと1話だけっつ!



朝は9時くらいに目を覚まして、まだ夢の余韻を引きずったまま近所のコンビニへ朝飯を買いに行く。

これが今の俺の日課だ。


さすがに、朝飯も食わずにオタク生活は始まらない。


帰ってきたら軽く部屋を片付けて、ロボット掃除機のスイッチオン。


「頑張れ、掃除ロボ」


と心の中では応援しているが、どうせすぐ家具にぶつかって止まる運命である。


そのあと庭に回って、気になる雑草を引っこ抜く。

雑草は俺の敵だ。


そうこうしているうちに、やることがなくなる。


そして、いよいよオタクタイムの始まりだ。


気分がいい日は、夕方までひたすらゲームかアニメ。

こんな生活、贅沢だよなあと時々思う。


夕方になると小腹がすくので、またコンビニへ行くか、近所のデニーズへ向かう。

たまには「かかし」のから揚げも食いたくなるが、基本は徒歩圏内だ。


運動不足解消にもなるし、気分がいいときは名城公園を遠回りして散歩することもある。


早めに風呂を済ませ、全自動洗濯機を回す。


これで明日の準備も完了。


ゲームのコンティニュー画面を眺めながら、PCではアニメを流す。


最高のひきこもり生活である。


――ただし。


俺がハマるゲームかアニメに出会わない限りは、だ。


例えば、「コードギアス 反逆のルルーシュ」はやばかった。


1話を見始めたら止まらない。


「あと1話だけ」が永遠に終わらない。


気づけば目はバッチバチ。

頭はトンガリ状態。

フラフラになりながら、結局そのまま全話一気見してしまった。


オタクって、たぶんこうやって寿命を削ってる。


見終わったあとも興奮が収まらない。


体は眠いのに、脳だけ覚醒している。


瞬きするたびに目が痛い。


さすがにこれはマズいと思った。


電気をつけて、冷蔵庫から冷え切ったマックのポテトを取り出して口に放り込む。


……そこまでは覚えている。


次の瞬間、意識が飛んでいた。


どうやら寝落ちではなく、気絶だったらしい。


目を覚ますと、時計は5時半を指していた。


「どっちの5時半だ……?」


一瞬、本気で焦る。


今日は何日だ。


体調は最悪だった。


体が重い。

食欲もない。


昨日の興奮の代償を、一気に請求されている気分である。


「これはいかん……。オタク生活にも節度が必要だな……」


そう反省しながら、俺は再びベッドへ転がった。


もちろん、次回のオタク活動に備えるためである。

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