「ミス・ユニバース地球代表を出せ」という異星人の要求の、人を食ったユーモアに惹き込まれました。死刑囚の女性工作員を代表に立てるという苦い選択、彼女を見送る委員長の「必ず帰って来るんだ」という祈り——コミカルな設定の裏に、緊張と哀感がしっかり流れています。そして帰還した彼女が見たのは、光のない夜の地球。技術の所有権をめぐる核戦争で滅んだ一万年後の世界で「祖になれ」と告げられる結末の苦さが鮮烈です。タイトルの軽やかさと着地の重さの対比が見事な佳品でした。
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