概要
次が来るのを、期待した。
刻一刻と過ぎゆく時間。それは誰かにとっては大切で愛おしい時間。だけど私には虚しく過ぎゆくだけのものだった。そんな私はこう思った。現実が嫌だ。もしかしたらそれが私にとって初めての本心だったのかもしれない。最後の最後の心の叫びだったのかもしれない。それでも時間は過ぎていく。時間は残酷であっけない。私の思いなんてものはただの思いに過ぎない。思うだけでは何も変わらないし変えられない。そんなことは私自身が1番分かっていた。そんな本当にどうしようもない焦燥感が私に見せた最後の表れ。それは涙だった。ポタリと一滴涙が浸る。時刻は11時59分59秒。その瞬間、時計の針が止まる。来るはずの明日はやってこなかった。