資料②:山(山岳救助隊 業務報告書)

資料名:山岳遭難事案に関する業務報告書(通算第382号)

作成者:△△県警察 山岳警備救助隊 副隊長 ××××

作成日:令和7年3月31日

件名:○○岳・△△沢ルートにおける特異事案の継続発生について


1. 発生状況

○○岳北東斜面「△△沢ルート」において、遭難捜索中の救助隊員および一般登山者より、原因不明の音声を聴取したとの報告が継続。本報告書は記録を目的とするもので、超常現象を認定するものではない。

当該ルートは過去30年で滑落死亡事故41件が発生。うち35件が標高2,400〜2,600m地点の「ガレ場の肩」区間に集中しているが、地形的合理的説明はついていない。


2. 報告された音声

平成25年以降、当該区間で以下の報告が累計58件。

「斜面下方あるいは背後から、『あっ』という短い人の声が聞こえた」

特徴:0.3〜0.5秒の極めて短い発声、語尾が消え入るように下降する抑揚、悲鳴でも驚きでもない、気の抜けたような声。性別は不明。天候は風のない静穏時に集中しており、複数名同時聴取事例も11件存在する。


3. 特記事例

事例A(令和3年):登山者が声を聞いて振り返った際、自ら滑落し骨折

事例B(令和5年):救助隊員3名が同時に背後で「あっ」と聞き、声のした方向の崖下で死後2か月経過した状態の遭難者遺体を発見

事例C(令和6年):過去に後輩隊員を滑落で失ったOBが聴取。「あの時の後輩の声と似ていた」と証言。以後登山を引退


追跡調査では、聴取後「自分がこれから滑落する予感がした」と答えた11名のうち、4名が後日別山域も含め滑落事故で負傷または死亡(死亡2名)。


4. 対応方針

新任隊員に事実として事前共有

当該ルートでの単独業務を原則禁止

聴取時は振り返らず、姿勢を低くしその場で静止(振り返り動作による二次事故防止)

聴取した隊員はその日の業務を中止し下山


以上、報告する。

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