資料③:駅(ネット記事)
【不可解】終電後のK駅で聞こえる「ありえない警笛音」…複数の目撃証言
2025年10月20日配信 / オカルト・ミステリー
関東近郊の某私鉄沿線にあるK駅。一日の乗降客数は約三万人、朝夕のラッシュ時には改札前に列ができる、決して小さくはない駅である。駅員も常時配置され、終電後も清掃・保線のスタッフが構内に出入りしている、ごく「普通の駅」だ。
しかしこのK駅を巡って、数年前から「深夜、電車が走っていない時間帯に警笛が聞こえる」という書き込みがインターネット上に散発的に投稿され続けている。終電は0時15分、始発は5時10分。その間の約5時間、線路上に営業列車は存在しない。回送列車や貨物列車の通過もない区間である。
証言①・駅利用客Aさん(30代・会社員)
終電を一本逃し、タクシーを待つために駅前ロータリーのベンチに座っていた時のこと。
「深夜1時前くらいだったと思います。改札の向こう、ホームの方からね、『ファーン』って警笛が聞こえたんです。ああ、まだ電車あったのかなって一瞬思って、でも時計見たら絶対ない時間で」
Aさんは改札越しにホームを覗いたが、線路は暗く静まり返っていた。駅員がひとり、改札脇の事務室で書類を書いていたという。
「その駅員さんもね、顔を上げて、ホームの方をちらっと見てたんですよ。でもすぐ目を逸らして、また書類に戻って。慣れてる、って感じの動作でした」
証言②・元駅員Bさん(50代・男性)
かつてK駅に勤務していたBさんは、匿名を条件に取材に応じた。
「あの駅に配属されると、先輩から真っ先に言われるんですよ。『夜中に警笛が聞こえても、ホームに出るな』って。理由は教えてくれません。ただ、絶対出るなと」
Bさん自身、勤務中に何度も聞いたという。
「深夜の駅って、意外と音がするんですよ。空調とか、券売機の起動音とか。でもあの警笛は、違うんです。遠くから、こっちに近づいてくる。でも、ホームを通り過ぎていかないんですよ。近づいて、鳴って、そこで消えるんです」
Bさんは定年前にK駅を異動希望で離れている。「理由は話したくない」とのことだった。
証言③・タクシー運転手Cさん(40代・男性)
K駅前で客待ちをするタクシー運転手の間でも、この話は知られている。
「あの駅、人身事故が多いんですよ。異常にね。だから運転手の間じゃ、夜のK駅はあんまり気持ちのいい場所じゃない、って話になってて」
Cさん自身、深夜の客待ち中に警笛を三度聞いたことがあるという。そして三度とも、警笛の中に別の音が混ざっていた気がすると語る。
「一度目は、女の人のすすり泣き。二度目は、男が小さく笑う声。三度目は……これは気のせいかもしれないけど、誰かが『さようなら』って言ったような気がするんです」
ここで一つ、客観的なデータを提示したい。K駅を含む沿線全体の過去二十年の人身事故件数を、公開情報と報道記録から集計したところ、路線全体の人身事故のうち、実に七割以上がK駅および隣接区間に集中していることが判明した。
路線全長は数十キロ、駅数は二十を超える。ホーム構造・踏切位置・周辺環境に特段の危険要因は見当たらない。
鉄道会社に問い合わせたが、「統計的な偏りは認識しているが、原因は特定できていない」との回答であった。
筆者自身もK駅を訪れた。深夜1時過ぎ、終電が出たあとのホームに立たせてもらうことは流石に叶わず、改札外のコンコースで待機した。
警笛は聞こえなかった。
ただ、始発前の時間帯、清掃スタッフの男性とすれ違った際、こちらが記者であることを告げると、男性は少しだけ立ち止まって、こう言った。
「お兄さん。あのね、ここで音を聞いた人間の話を集めるのは、やめといた方がいいよ」
理由を尋ねたが、男性は首を振って、業務に戻っていった。
その意味を、筆者は今も考えている。
※本記事の駅名・証言者は仮名です。
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