概要
宇治の小さな茶房で、止まっていた私の創作が動き出す。
宇治橋から平等院へ向かう参道沿いの茶房「よりみち」で働く朝倉史桜里は、黒板を書き、客を迎え、町の季節を見送る日々を送っている。店も宇治の空気も好きなのに、何かを作ることが好きだった昔の自分には、ずっと触れないままだ。そんな彼女の前に現れたのは、宇治の風景を描く美術学生・叶羽(とはね)、ものづくりを言葉で捉える青年・拓人、そして投稿サイトで小説を書く山吹。好きだからこそ迷い、うまくいかないからこそ手を止めてしまいそうになる――それぞれ違うかたちで「作ること」と向き合う彼らと出会い、史桜里の止まっていた時間が少しずつ動き出していく。宇治の茶房を舞台に描く、やさしい再生の物語。
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