第11話
拠点に戻った九十九は、起こったことを仲間達に伝え、早速ゲームクリアへの最適解を組み立て始めた。
九十九と黒月を中心に作戦を考え、役割を決め、ポジションを決め、覚悟を決めて……制限時間、残り二十分。準備が整う。
「……それじゃあ、行こうか」
総勢十七人の若き戦士達が、走り出す九十九の背中に続いた。
一気にマンホールまで走り抜けた九十九は、重症者を穴のそばに置く。同時に穴を守るように、十二人が円状に陣形を組んだ。
魔獣に二人を邪魔させないように、二人が本気を出せるように。
九十九は大志と目を合わせ、笑い合う。
「任せたぞ九十九‼︎ 黒月‼︎」
「うん。生きて会おう」
「私を崇める準備をしておきなさい」
黒月に続いて穴に飛び込んだ九十九は、アイギスで重症者の一人をキャッチする。
「予定通り、伝令役をお願い。僕達が勝ったら、すぐに上に伝えて」
「わ、分かった」
よし。
……一度深呼吸した九十九は、ストレッチしている黒月に頷く。彼女と並んで歩きながら、首と手首を回し、軽くジャンプして体をほぐす。
「ここからは時間勝負だ。三分で終わらせるよ」
「ふふっ、上等」
黒月が鉄格子の扉を蹴り飛ばし、二人で最終決戦の場に足を踏み入れる。そこはコロッセオを思わせる、円形闘技場だった。
……口の周りを血で染めた化物が、ゆっくりと顔を上げた。
「――ギェエエエエエエエエエエエエッ‼︎」
「ッシャァやるぞテメェら‼︎ 一歩も通すんじゃねぇぞ‼︎」
「オォッ‼︎」「ああッ‼︎」「ええッ‼︎」「やったるわボケゴルァ‼︎」「来いやぁ‼︎」
「っ梟ォ! 遠距離持ちはテメェだけだ‼︎ あんのクソ鳥撃ち落としてやれ‼」
「うんっ‼︎」
大志は金属バッドにオーラを纏い、迫ってくる魔獣共を前に満面の笑みを浮かべた。
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