第四章
第43話 揺れる心
「アズマ!お前は今のイーストで最強となった!そんな大事な戦力がどこをほっつき歩いていたんだ!」
ワルパフさんの叱責に俺は怖気づいた。
「ワルパフ様…落ち着いてください。アズマ様はお墓参りを……。」
「はぁ、そうだな今回は何も起こらずにいたから良かったが次から外出する際は言うように!まだ全員が全員、イースト国民と認めているわけではなさそうだしな。」
「はい。気をつけます。」
俺は確かにまずったなと思ったのでしっかりと言われたことを頭に入れた。
「では現在のノースとの状況についての報告をローリエに……」
「失礼!緊急事態!」
会議中にコウさんが扉を開く。
「何かあったんですか?!」
ローリエさんが尋ねた。いきなりのことで皆が困惑していたのだと思う。
「遂にバレてしまいました……。」
「何に?何が?」
俺は言われたことを理解できずにいるとコウさんは続ける。
「セントラルに……無断で勇者を召喚したことが……!」
一時間後、王を含め集まれる支部長等が集まり緊急会議が開かれた。
「今回、勅書という形で送られてきました。内容は『二十七代東の勇者死後にも関わらずウエスト、サウスに続けて勝利しているのはいくらなんでもおかしい。調査の結果、三年前に召喚魔法使用の痕跡に類似するものが見つかった。更に戦争中に残ったものには東の勇者がいると思われる文書が発見された。これらが事実であれば
コウさんは長々と書かれている勅書を読んだ。これ、本当にどうするんだ…?
「皆の者すまないな。だが安心してくれ民を、国を巻き込むつもりなどない。コウよ。その勅書には拘束に来ると書かれているのか?」
「はい……今から五日後にに来るそうです。」
「そうか、ならば、コウお主に次期王座に就いてほしい。それはお前の兄と話したことだ。」
「でも……父上が……。」
なんでさっきから……
勝手に話し進めてるの?「勝手に話を進めないでください!!」
これの心の声とワルパフさんの声が重なった。
「団長、こればかりは陛下の思いを無下にはできません。それに国民だって巻き込めない……。セントラルがどれだけ未知数か知っているでしょう。本当に情報がないんですよ。」
シンさんは悔しそうに言っていた。
「分かってる!分かっているけど!私は認めたくない!」
王がワルパフさんのもとに近づいていった。
「大丈夫だ。安心しなさい。君には素晴らしい仲間がいるし、君は私のことで引きずることない。」
王は優しくワルパフさんの頭を撫でていた。
「ちょっとすいません……。」
ワルパフさんは少し涙を流しながら部屋を後にした。
イースト王が引き渡されるまでの五日間。イーストに残る歴史的事件が勃発する。そして、東はこの事件後に…"彼"との再会を果たし…………
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