概要
卒業生と私の時間が始まった
私は入学式で吹奏楽部の長澤先輩のフルートを吹く姿を見て、長澤先輩に憧れを抱いた。車いすで部活動をする長澤先輩を「車いすだから」といってうがった目で見ている自分に何度も自己嫌悪に陥り、口に出た交際しませんかを無かったことにした自分にまた自己嫌悪。自己嫌悪だらけの自分にまた自己嫌悪。長澤先輩は足に出来た腫瘍を取るために切断手術をすると人づてに聞いた。いつの間にか長澤先輩は学校に来ることは無くなって、手術が成功しただけしかわからない。今日、本来長澤先輩の参加するはずだった卒業式で私はフルートを吹いている。ここではない、どこかで生きる長澤先輩に捧げる。
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