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概要
手を離す春は、思っていたより静かだった。
三月の終わり、六歳の娘が幼稚園を卒園する。
四月から使う赤いランドセルを前に、母親は静かに立ち止まる。
小さかった背中、初めて抱いたときの重さ、これまでの不安と安心。
子どもは前を向いて進もうとしているのに、親の心だけが少し遅れる。
泣かずに見送ろうとして、結局こらえきれなくて。
それでも娘は、ちゃんと歩いていく。
卒園と入学のあいだに流れる、親だけが気づく春の時間を描いた短編。
四月から使う赤いランドセルを前に、母親は静かに立ち止まる。
小さかった背中、初めて抱いたときの重さ、これまでの不安と安心。
子どもは前を向いて進もうとしているのに、親の心だけが少し遅れる。
泣かずに見送ろうとして、結局こらえきれなくて。
それでも娘は、ちゃんと歩いていく。
卒園と入学のあいだに流れる、親だけが気づく春の時間を描いた短編。
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