概要
「筋書きなんか捨てろ」——殿下、それ俺の台詞なんですけど。
乙女ゲーム世界の「悪役王子の側近」に転生した元サラリーマン。
ゲームの結末は知っている。主人であるルシアン第一王子は、卒業の儀で断罪され処刑される。そして側近の自分も、もれなく一緒に。
——死にたくない。
だから殿下の好感度を全力で上げて、処刑エンドを回避する。それだけのはずだった。
なのにこの殿下、「凍った王子」と恐れられているくせに、俺にだけ野良猫を見せてくるし、俺にだけ詩を読み聞かせてくるし、俺にだけ——笑う。
「お前は、なぜ俺のそばにいる」
「取り巻きですから」
筋書きを変えるだけのつもりだった。こいつの笑顔を守りたくなるなんて、聞いてない。
処刑エンドまであと一年。味方ゼロの悪役王子を救う、取り巻きの全力疾走が始まる。
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