【モーニングワイドショー.都内の高校、不審死続く】
「続いてのニュースです。東京都世田谷区の私立・常盤聖女学院で、生徒の不審死が相次いでいます」
「はい。これまでに確認されているだけでも複数名の生徒が、事故あるいは自殺と見られる形で亡くなっており、地域住民にも不安が広がっています」
「現場の様子を見ていきましょう」
「こちらが常盤聖女学院です。現在も警察による聞き込みや現場検証が続いています。ご覧の通り、校門前には報道陣が集まり、物々しい雰囲気となっています」
「今回の一連の件について、警察はどのように見ているのでしょうか」
「警視庁関係者は『現時点では個別の事故・自殺として扱っているが、短期間に集中している点は看過できない』と話しています」
「関連性については」
「『関連性を否定も肯定もできない段階。引き続き慎重に捜査を進める』とのことです」
「学校側の対応はどうでしょうか」
「学校は『生徒のメンタルケアを最優先に、通常通りの授業を継続している』としていますが、一部保護者からは『本当に安全なのか』という声も上がっています」
「ではここで、実際に学校関係者の話を聞いてみましょう」
「今回お話を伺うのは、二年一組の担任である朝倉先生です」
「朝倉先生、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
「今回、生徒の不幸な出来事が続いていますが、どのように受け止めていらっしゃいますか」
「……大変心を痛めています。どの生徒も、私にとっては大切な存在でしたから」
「クラスの様子はいかがでしょうか」
「動揺はありますが、生徒たちは懸命に日常を保とうとしています。むしろ、以前よりも結束が強まっているようにも感じます」
「結束が強まっている、というのは」
「はい。お互いを思いやる気持ちが、より表に出るようになりました。悲しい出来事ではありますが、クラスとしては前に進もうとしているのだと思います」
「一方で、短期間にこれだけの事案が重なっていることについて、不自然さを指摘する声もあります」
「……そうですね。ただ、学校という場は常に様々な要因が重なり合う場所でもあります。すべてを単純に結びつけることは難しいのではないでしょうか」
「生徒間のトラブルなどはなかったのでしょうか」
「特筆すべきものはなかったと認識しています。少なくとも、重大な問題として把握していたものはありません」
「先生ご自身としては、この状況に違和感は」
「……違和感、ですか」
「ええ」
「強いて言うなら——」
「?」
「……あまりにも、静かすぎる気はしています」
「静か、とは?」
「生徒たちが、悲しみを引きずりすぎていないというか。……うまく言えませんが」
「それは前向きとも取れるのでは」
「そうですね。そうであってほしいと、願っています」
「最後に、保護者や視聴者に向けてメッセージをお願いします」
「どうか、過度に不安を抱かずに見守っていただければと思います。子どもたちは、きちんと前を向いていますから」
「ありがとうございました」
「……ありがとうございました」
「以上、常盤聖女学院からのリポートでした」
「続報が入り次第、またお伝えします」
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