人が人の何処に惹かれるのか、人は自分の何処に惹かれたら嬉しいのか、そういったものを改めて考えさせられました。温かい作品です。
「大樹くんなら大丈夫そうだから」。彼女が付き合う相手に選んだ、その言葉の真意。それは、どんな自分を見せても冷めない、一途な「優しさ」への期待でした。好きな人の前では綺麗でいたいと必死に筆を走らせる先輩の姿は、完璧な美女であるときよりもずっと不器用で、愛おしい。コンプレックスをさらけ出し、それを丸ごと抱きしめる。外見というフィルターを一枚ずつ剥がしていった先にある、二人だけの親密な体温に、心が温かくなる物語です。
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