「どんな世界でも君を離さない」──その言葉が向けられたのは、愛する人ではなく、使い捨てのカイロでした。自分を「解放軍の軍長」と称し、水道代や電気代の「使者」と交渉しながら生き抜く主人公。彼の独白は、滑稽でありながらも、どこか現代社会の「インフラへの依存」を鋭く風刺しているようにも聞こえます。リモコンへの未練と、カイロへの誓い。奇妙な三角関係(?)の果てに、家を追われた男が雪原へと踏み出すラストシーンは、不思議な高揚感に満ちています。
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