第4話 黒い影

黒い影に追いつき、近づくと黒い影とのやりとりが始まった。


黒い影「オマエハ…ナニモノ…?ナンノヨウ?」

勇者「勇シャだ!オマエこそナニもノダ!」


黒い影「ワタシハ…フフフ…。コノモンダイ トケタラ ヒントヲヤロウ」


と問題を出した。


 《キミノマチノドコカニモ゙キットイル

  ゴメイワクナ タ◯キサン


 サアナゾトイテミヨ

 マルノナカニハ ナニガハイルカナ》


セナ「はーあ? 今までこんなクイズ問題出たっけ?めんどくせえ…。」


イチト「これは、セナ。タヌキだよ!」

と言いながら ヌ゙と入力すると、

魔王は「フフフ…!ハハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


とセリフが最後まで表示されなかった。


そして、

《ウィーン…ガ…ガガガ。ブイーン。》

とゲーム機が動く音がして、少し画面にノイズが入った。


その後、

セナの主人公は暗闇に包まれ

《END》

と表示されゲームはオープニングに戻った。


セナは、「何だよ!…」


イチト「何これ?やっぱバグってんじゃない?!」


セナ「そうかもね…。でも、また電源抜き差ししてやってみよう!」


それから、セナとイチトはイライラしながら、電源を抜き差し、ゲームを同じところまで進める。  


バグは直っていなかったが、問題まで進めることができた。


セナ「よし!今度こそ!」

そういって、◯の文字を ヌ゙ と打ったが…


結果は同じ 《END》だった…。


セナとイチトは諦めきれず、これを5回以上繰り返した。


しかし、《END》を繰り返すのだった…。


イチト「これって、バグってるなら無理ゲーじゃないすか?」


セナ「んー。んだな。 はぁー!!ちょっと休憩しようぜー!」


そう言って、セナはゴロンと寝転んだ。


イチトは、団子スナックを サクサクッと食べた。


セナ「あー。喉乾いたろ?今出すー。」


セナはキッチンに行き、ジュースを出した。


イチト「…… タヌキじゃない?…いやー。でもほかに? タ…タ…」

イチトが独り言を言っている。


すると、また冷蔵庫に貼ってあるレシピが目についた。

《今週のお勧めおつまみ! 鰹のたたきを手作りで!》


セナ「かあちゃんの今日おつまみ 鰹のたたきかもな〜。」と、友達の前では お母さんではなく かあちゃんと言いたくて 独り言を言った。


ジュースを持って戻るセナ。


イチト「さっきなんて言いました? 鰹のた…?」


セナ「あ〜。鰹のたたきな。今日のかあちゃんのおつまみらしい。」


イチト「へえ〜……。」(た、たたきではないよなあ…。)


2人でお菓子を食べる。


サクサクッ サクサクッ


どんどんなくなる団子スナック。


セナ「やべ〜。もうなくなるわ〜。うまいねこれ!」


イチト「でしょ!すごいうまいんよ!って、もうないんかい!!」

イチトは興奮して敬語がなくなっていた。



団子スナックの袋は、空になってしまった。

アルミが光って反射している。







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君と世界の果てまで patapata @BlowWind

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