第2話 放課後

ゲームを始めたセナ。


セナがしているのは、少し前からハマっているRPG。

ゲームの中では 最近、町に変な黒い影が現れるという。

その謎を解く為、町人に声をかけてヒントを探しているところだった。


ゲームの中の主人公の名前は、勇者。


セナ「よーし!!世界の魔王倒すぞー!」

と拳を掲げた。


勇者が街人に話しかける。


町人A「このへんに、黒い影が出るってウワサ。ぼくは、怖くないよ!」


町人B「最近、彼と長電話をしたの。すごくうれしかったわ!」


町人C「ぼくは、最近一攫千金しちゃって!新しい家を買ったんだ。ほら、あそこだよ。いい家だろ〜?」


町人D「そういえば、この辺で たぬきを見たんだ!素早かったよ〜。」


いろんな町人に話しかけたが有力な情報はつかめなかった。


セナ「はぁ〜。つまんないな〜。そうだ!イチト何してるかなあ?」


《アイーン🎵》

無料電話アプリを開いて、イチトに連絡をした。


《タカ タカ タカ タタン🎵

タカ タカ タカ タタン🎵》

イチトが出た。


イチト「なに〜?」


セナ「つまんなくてさ〜。いっしょにあそぼーぜー!」


イチト「え〜?まあいいですけど〜。」


セナ「よっしゃ!じゃあ、いまからうち来てー!」


イチト「はーい!またねー!」


電話が切れた。

冷蔵庫にあるジュースを飲み終え

セナ「よーっし!」と気合が入るセナ。

冷蔵庫に、

《今週のお勧めおつまみ! 鰹のたたきを手作りで!》という小さなレシピが貼ってあった。


この前お母さんとご飯を食べてきたとき、「ほんっと、毎日のメニューわかんなくなる!!スーパーの入り口においてあるレシピ美味しそうなのよね!また見てみようかな」と話していたのを思い出した。


セナの両親は、今日は帰りが遅い。

イチトを呼んでも怒られずに済むと思った。


少しすると…

《ピンポーン》


インターホンを見ると、少し背の小さいイチトが立っていた。


セナ「はいよー!」


ガチャッ。玄関を開けイチトを迎えた。


イチト「お邪魔しま~す。今日は何するんですか?」


セナ「ゲームだよ!」


そういって、リビングに行く。


イチト「あー、ゲームね〜。僕あまりやらないんだけどさー。」


セナ「面白いぞ〜!やってみようぜ!」


イチト「うん。あっトイレ貸してー。」


セナ「ああ、あっち!」


イチト「ありがと」


イチトが、トイレから戻ってきた。


イチト「んで?何するんすか〜?」

イチトは最近敬語が混ざることがある。

なんかハマってるらしい?


セナ「冒険するゲームなんだ!」

セナがゲームを始める。


イチト「へえ〜。あっそうだ。お菓子持ってきた。これ、僕の最近ハマってる 団子スナック!食べよ〜。」


セナ「お〜ありがと!」


《団子スナック 青のり味!》

そんなスナック菓子を2人で食べながら、ゲームを、始めた。













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