2.

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気が付くと俺は見知らない所にいた

隣にも誰かが寝込んでいた。年は俺と同い年くらいだろうか?

見渡してみると何も無い空間のようだ。家具以外に何もないようだ。ここは一体… あの時俺にスプレーを吹き付けてきた人らは何者なのだろうか


「うぅ…う……ん……」


隣の少年が目が覚めたようだ。


「ここ……は…どこ…だ……?」


 少年は目を擦りながら見渡している。


「君も、俺と同じで眠らされていたんだよ。」

「……あ。ああ。そうなのか…。災難だったな…。」


 ?


 この少年は何やらあまり気に触れる所がないのだろうか?


「このような体験をするのは初めてか?」

「そうだよ。あと…… 実は何となく、君の事は懐かしい気がして…。」

「初対面だけどな。」

「あ、ああ。そうだよねえ…。」


 少年はどうもこの場への矛盾よりも俺に対する疑問寄りなようだ


「まあ君。ここはどこなのかは分からないよな?」

「ああ…。残念だがな。俺は知らない。」

「……参ったな。」


 途方に暮れていると前方の家具がガタガタと小刻みに揺れた。揺れは一瞬的に大きくなった後家具達が浮いて横に移動をして下に着いた。すると退かれたその場に扉が現れた。


俺達は身を引いた。

とんでもない事をする人のようだ。

物を浮かせて


すると扉が開いた


中は一本通路のようだ

「通れ」と言われているような気が俺達はした。

部屋には窓もないので意を決して行く事にした。


進むと長いが徐々に人の話し声が聞こえてくる。

この先に何かあるのだろうか?

話し声が大きくなり、何を話し合っているのか

聞こえてきた


『----違う。そうではありません。あの子達は保護をしました。』

『それはいいんだ。気になるのはあの二人は自分で自分の事を何も分かっていないのだ。』

『分かっていないからこそ、保護をしたので手厚くしてあげていいのでは?』

『……一理はある。』

『でしょう。あと、あの子らは起きたみたいですしそろそろここに来てもおかしくはないと思うんだけどなあ…』


俺達は互いに見向き合った

この人達は誰だろう。進むと段々そこが見えてきた。

人と人が身振り手振りをして通じ合っているのが見える。一人が女性でもう一人が男性だ。その向こうにもう一人男性が居るがこの3人の中で異様に背が高いのがよく分かり、一瞬でも本当に人なのかを疑った。その一番背の高い男性がこちらに気が付き二人に「ではな」と軽く優しく微笑んだような声でどこかへ行った。

二人は男性にお辞儀をした後こちらを認識した。気を持って俺達は通じかける事にした。


『すみません。』

『あら。少年。起きたの。』

『はい。俺達が起きた時、この少年も一緒に倒れていたが俺は彼を知りません。』


少年も空気を読んだみたいで頷いていた。


『おや。そうなのだね。レイ君はフリー君を覚えていそうな感じがしたのにな。』


俺達の名前を知っている

この少年の名前はレイと言うのか

覚えている、というのは…


『あ、貴方らは誰なんだ?そしてさっきの男性も何だか気になる。』

レイが聞いた

『私達が君達を保護したのよ。あの方は今の君達が知ったら物怖じして気を失ってしまうかもしれないわ。』

『君達が聞きたい事が山程あるのは分かってる。』

『先ずは、お手並み拝見をさせて貰うわね。いいかしら?そうでないとあの方とも会えないわよ。』


女性は腰に付けている細い長剣を抜いた

俺は気を集中させて集め、短剣を作った。

未だ気が朦朧としている為か短い

レイは両手をボキボキと鳴らし、両手を拳にして前に突き出し力を込めている

そして力を込めて両手を広げようとしている

少しづつ開かれている間に何かの持ち手のような物が見えるので武器であろう事はこの場合は確実だ。


彼もどうやら強いな・・・・・・・・・・


が、力が足りないのか気が足りないのかそれ以上には開けずに飛び退けて「拳で勝負だ!」と開き直ってしまった


『いいわよ。来なさい。レオン。貴方もやるの?』

『俺はいい。目覚めたばかりの幼い子達に暴行を振るうのは好きではない。』

『紳士ね。私もまあ本気ではやりたくはないのだけどね』


レイ『では、行かせて頂きますよ。姉さん。』

『きちんと弁えていて素敵!おいで!』


俺達は女性へ向かって行く

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