第3話 ダイナマイツなバディでもいいんじゃない♡


「じいじーーーーっっ!!」

 慌てて、一階でテレビを見ているだろう祖父に声を掛けながら、階段を駆け下りる

 ドダドドド!


「うん、どうし … どぅわあっ!?」


 中々聞かないリアクションだわ


「だっ、誰だお前っ!?」

「アタシ、アタシ!あなたの可愛いモモちゃんだよ」


「ああ?モモ、お前遂に鬼に為っちまったか!」

「何だか分かんないけど、一度角が小さくなったと思ったら、こうなった!ねえ、どうしたら良い?」

 

「どうしたらって …… そりゃ、い、医者だろ?」

「病院はヤダ!」

「嫌、だっておめぇ … そだ、鬼と言やぁ坊主か?確か仏門の敵じゃ無かったか?」


「敵と合わせてどうするの?戦うの?アタシ」


「か、勝てば元に戻れるかも …… ?」


「いやいや、何処の戦闘民族?何が悲しくて華の女子高生が戦わにゃ為らんのよ?出来れば平和的解決策が良いんだけど …… ?」


 その時、玄関から声が響く

 

「頼もーーーうっっ!」

 随分と珍しい訪問の挨拶だわ

 アレだ、時代劇とかで聞く奴

 道場破りが言うんだっけ?


「誰かお客さん?」

「ああ、モモは隠れてなさい。ワシが出る」


 今のアタシは鬼の姿だから、こんな格好で人前に出たら大変な騒ぎに為る


 2階の自室へ戻ろうかと思ったけど、鬼の姿がどんなのか気になってお風呂場へ向かう

「じいじ、アタシちょっとシャワー浴びて頭冷やすわ」


「お、おおそうだな。こんな時間に集金か?町内会費はこないだ払ったしなぁ?」


 祖父が玄関へ向かう隙に、アタシはそそくさと風呂場へ駆け込むと服を脱ぐ

 脱ごうとして気が付いたけど、かなり露出の高い格好だわ


 豊かな胸元はサラシで締め上げ、腰回りにはボロボロの布切れを巻いてるだけで、下着すら着けて居なかった

 凄く破廉恥な格好だ

 ていうか、さっき迄着てたアタシの服はどう為ったんだろ?


 キチキチのギュウギュウに締め付けられたサラシを何とか解くと、巨大な2つの塊がばゆゆ〜んと揺れる


 でっっっか!?


 胸が邪魔して足元すら見えないわ

 姿見に自分の身体を映して見る


  …… ナイスバディと言うより、何て言うかムキムキだわね

 腹筋バキバキに割れてるし、大っきなバストを支える大胸筋も上腕二頭筋も、プロレスラーも真っ青なレベルでヤバい

 腕とか血管浮いてるし!


 背だって、2メートル近く迄高く為ってるし、肌は真っ赤で、身体中に入れ墨が入ってる

 眼は何か金色にギラギラと光ってるし、全然人間には見えない


 それに牙!

 アタシの可愛い歯は、なんとギザギザの牙に変わってる!

 髪も背中まで伸びて、色は真っ白

 眉毛も白いわ


  …… ムダ毛は無いのね

 不思議だわ

 アソコもツルツルで、大事な所が丸見えだわ

 ここは人間と変わらないのね


 あとは角

 朝、生えてた時より、ずっと立派な角が2本しっかりと鬼である事を主張してる


 ええーーーーっ、どうしよう?

 このまま元に戻らなかったら、アタシ一生鬼として暮らさなきゃ為らないの?


 待てよ?

 さっきは、うたた寝したら角が小さく為ったのよね?

 もう一度寝たら人間に、元の可愛いモモちゃんに戻ってるかも!?


 そっと巨大な胸の膨らみを触ってみる


  …… 重い!

 ビックリした


 想像以上に柔らかくて、これは筋肉じゃ無いんだ …… 当然だけど

 それに凄く気持ちいい♡

 巨乳は感度が悪いとか、男子が言ってたけど、ありゃデマカセの嘘だな

 哀れな童貞小僧の虚栄だわ


 いけない、おっぱい触ってたら身体が熱く為って来た

 シャワー浴びてスッキリしなきゃ


 何だか頭がカッカするから、冷たいシャワーを浴びる

 あー気持ちいい♡


 ドスドスドスドス


 誰かが廊下を走ってる

 祖父はあんな乱暴な歩き方しない

 誰よ?


「ここかっ!?」ガラッ!


 突然、遠慮なく風呂場の扉が開け放たれた


 えっ!?


「きゃああっ!?」

 

 

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