第一章

数日後。

警官:白雲憲史。話がある。取り調べ室に来い。

白雲:はい。

俺は白雲憲史。先日の一家惨殺事件の犯人、にされている男だ。もちろん、俺はやっていない。普段は新聞配達をやっている。事件の日も俺は新聞配達をしていた。玄関のインターホン鳴らしても出ないから、ドアガチャしたら開いちゃって。それで見てみたら、3つの死体とナイフが一つって感じ。それでナイフを拾い上げたところを、運悪く子供に見られたってストーリー。


取り調べ室。

警官:今から被害者遺族の方が参られる。粗相のないように。

白雲:はぁ…。

俺がため息に近い声を漏らすと、ドアがノックされる。

警官:どうぞ。

その声を聞くと、ドアが開き、1人の少女と警官がいた。

警官:どうぞ、椅子にかけて…。

少女:し、失礼します。

少女は俺と対面するように椅子に座った。その横に警官もまた座った。

警官が口を開く。

警官:2人にとあるゲームに参加してほしい。

白雲、少女:ゲームって…?

ハモった。少し気まずい、お互いに。

警官:罪を自白させるゲーム、だよ。

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