罪を自白させるゲーム

京極燿

序章

ある夜のことだった。

その夜の街中は一段と静かで、まるで何かが起きそうな、そんな予感がした。

「キャーーー!!!!」

夜を劈く悲鳴が聞こえた。声が聞こえた家に行くと、そこには血濡れのナイフを持った男と、今にも殺されそうな少女が立っていた。

警官:君!今すぐナイフを置きなさい!

男:え、あ……え?

男は何が起こっているのか分からない、と言わんばかりの顔をしながらナイフを床に置いた。

警官:手を挙げて!そのままこっちに!

男:は、はい……。

男は言われた通りにパトカーの方へと近づいてきた。

警官:2時48分、現行犯逮捕!

そう言って手錠をかける。

男:え?捕まっ、た?

警官:早くパトカーに乗って!早く!

男:は、はい…。

男は、言われるがままだった。


一方その頃、少女はというと…。

警官:大丈夫だよ、犯人は捕まったから。はい、深呼吸してー。

少女:すー…はー…。もう大丈夫です。ありがとうございます。

警官:ううん、気にしないで。それにしても、災難だったね。両親と妹、自分以外の家族全員が死ぬなんて。心中、察するよ。

少女:いえ、過ぎたことなので。

そう言いつつ、少女は俯いている。

警官:詳しいことを聞きたいから、一緒に来てもらってもいいかな。

少女:分かりました。

そう言って、少女はパトカーに乗った。

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