第5話 押さえるところは押さえましょう
色んな人の創作論で色々言われているが、その共通項を紐解けば読まれるための常套手段は明確だ。
◯ 狙い目ジャンル
◯ 目を引くキャッチコピー
◯ 文法・文体
◯ 文字数
◯ 宣伝
まず、狙い目ジャンルであるが、これは「人気ジャンル」とは真逆である。
カクヨムにおける人気ジャンルは、「ラブコメ」と「異世界ファンタジー」が二大巨頭であろう。
すなわち、それらはとにかく作品数が多いのでそこで芽を出そうというのは至難の業である。もちろん、そのジャンルにも幾つか自作は必要だ。『布石』としてね。
では、どのジャンルがいいのか?
カクヨムではSFが不遇と言われているが、作品数だけで云えばそこそこ多い。多い上に不人気ジャンルでもあるから、読まれる確率としては尚更低い。
作品数で云えば、「歴史・時代・奇伝」が最も少なく確率は比較的高いだろう。しかしながら、コアなファンこそ多いが、全体的な人気としてはいまいちだ。
読まれやすいものとしては、「詩・童話・その他」、あるいは「エッセイ」であろう。
好要素として、まず文字数が少ない。
……いや、小説を志す者としてそれはどうなんだ? と思わなくもないが、事実そうなのだから仕方がない。
一見さんに、いきなり10万文字作品は当然ハードルが高い。まずはどんな物を書いているのか、この人の書く文章が「肌に合っているか」否かのパッチテストの役割としては、読者にとっても有望な選択肢であろう。
また「エッセイ」というのは、がっつり精神力を必要とする物語とは違い、気楽に読める読み物として需要が高い。カクヨム界隈にも、エッセイ好きを自認する読者は意外と多いものだ。特に、自分と同じ作者でもある人がどのような思考、どのような暮らしぶりをしているのかというのは興味があろう。
文量としても書きやすいし、ネタにも事欠くことがない。
しかし弊害もあって、これは定期的に書くことを半ば余儀なくされ、それ故に「書かされている」感が出てしまうと苦痛にもなろう。読者との兼ね合いもあるが、なるべくなら余裕のあるペースで、できれば「自分が書きたい時に書いて、自然に読まれる」というスタンスを保つようにしたほうがいい。確実に時間を取られる「業務」と化してしまうと、たちまちエッセイは苦痛となる。あくまで「作り話」である他の作品群とは違い、ノンフィクションは作者自身に跳ね返ってくるダメージも多い。ぜひこの点にはご注意を。
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