第3話 一目見た時から恋は始まっていた

彼は私と真逆なタイプだった。

真面目で紳士的で何事にも全力を注いでいて

自分の将来と真っ向から向き合っていた。

そんな情熱的な彼だが繊細な一面もあった。

彼のことが掴めなくてすごく彼を知りたくなった。


約束の日がきた。

やわらかな日差しが私に降り注ぐ。

優しいそよ風が緊張していた私の体をまとった。

当日私はライブ会場の近くでフリーマーケットがあることを知り、予定にはなかったが彼を誘ってみた。


私「このフリーマーケットいかん?」


彼「いいよ」


私「うれしい!私2時くらいに着くけど何時に着く?」


彼「3時ぐらいになるかな。田舎辛い笑」


彼は急な私の思いつきにのってきてくれて凄く嬉しかった。


先についたのは私だった。フリーマーケットをふらふらと散策していると彼から連絡が来た。


彼「ついたよ。グレーの服に黒のめがねかけてる」


私はあたりをきょろきょろと見渡すと

彼が優しい笑顔で立っていた。

私はあまりのかっこよさに目が離せなかった。

素敵なコーディネートでタイプな顔をしていた。


彼「ごめん、待ったよね」


私「全然大丈夫!いきなり誘っちゃってごめんね」


彼「全然!というかライブ当ててくれたのめっちゃありがたい」


私「でしょ???あーめっちゃ楽しみ」


この日は楽しい日になると確信した。

容姿も声も素敵な彼に私は釘付けだった。


彼とフリマを歩いて周った。

そして私がレトロなキーホルダーを見つけ手に取った。古びた車のキーホルダーと三角の英字のロゴのキーホルダー

私はこれらを購入して、彼は人参のキーホルダーを購入した。

ライブの時間が近づいてきたので歩いて駅まで向かうことにした。

少し早かったので公園の真ん中にあるカフェでドリンクを購入して少し座ってお喋りをすることにした。

彼は私が座ろうとするところに自分のハンカチを敷こうとしてくれた。


ハンカチを広げる…

私 「いやっそのままで大丈夫だよ!

ありがとう。」


彼 「本当?分かった!」


彼の紳士な行動に胸がキュンとした。

それからバイトの話や自分の友だちの話、色んな話を沢山した。

彼との時間はすごく居心地がよく一瞬で時が経った。


彼 「じゃあそろそろいこっか」


私 「うん!」


私と彼は立ち上がりライブ会場へ向かった。







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