第2話 彼との約束
私はマッチングアプリの人と会う=ワンナイト
だと思っていた。
なぜこうなってしまったのかは分からないが、
性行為をすることに快感を覚えており、
性行為が私の寂しさや自己肯定感の低さを埋めてくれた。性行為をすること以外に自分を自分として認められる方法がなかった。こんな私を変えてくれたのは彼だったのかもしれない。
私「やったー!当たった」
お笑いライブのチケットを当てたのは私だった
しかし、正直彼を誘うか迷った。
他にお笑いライブに行ってみたそうな友人がいたし、まだ彼とは電話をしただけで実際に会ってみたら気まづい思いをするかもしれないと
思ったからだ。
しかし、彼との約束を破るのは流石に申し訳なく思い彼を誘うことにした。
私「当たったよチケット」
彼「え!!まじ俺外れたからもう行けないと思ってた。天才すぎる」
文章から彼がとても喜んでくれているのが伝わってきて可愛いなと思った。
ライブまでは月日があったが、
特急電車のように私の日々は忙しく止まることとなく日々は流れた。
しかし、そんなある日私の身に事件が起こった。
大学の留年が決まったのだ。
再試の日程を忘れており、再試験をすっぽかしてしまったのだ。
なんと愚かな行為なのだろうか。
私は酷く落胆し将来について深く悩んだ。
最終的に両親と相談し半年間休学しその後
復学するという決断をした。そして休学の間
父の転勤先である京都にいくことにした。
彼とはお笑いライブの日までは何も話さなかった。しかしライブの日の前日に連絡がきた。
彼「待ち合わせは会場でいいかな?」
私「いいよ!迷子の子猫さんにならないようにがんばるね」
彼「うん!当日待ち合わせでもいいよ」
私「大丈夫!」
初対面の彼と会うのは緊張するが、ライブはとても楽しみだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます