第5話 ドランゴンが飛んでいる

朝日が昇り、ゴツゴツで筋肉質な岩肌を照らしている。

朝早くから畑を耕していた農家のおじさんは日が当たるまで休憩することにしていた。輝かしい太陽が顔を覗かせると、太陽の打ち出す波のようにスーッと日光が畑を色づけていった。ようし、やろうかな。と重い腰を上げて農家のおじさんが太陽に向かい歩き始めたとき!、、「ん、あれは、、あの鳥のような、シルエットは、いやとりじゃない!、、、、みんなぁ!!!隠れるんだぁー!!!」

 ドラゴンが襲来した。生まれて初めてドラゴンを見た故だろうか、彼はそのドラゴンが優しいということに気づくことができなかった。

ーーーー

俺はドラゴンだ。とても強い。火も吹くし、空だって飛べる。体の大きさ故に身体能力も高い。まさに強者である。しかし、私もまだ子供だ。体のサイズは虎の3分の2程度、人間など敵出はないが、剣士がいたならば厳しいだろう。また、強靭な人間がたくさんいたならば制圧されかねないと思わねばならない、が何なんだこの人間の慌てようわ!

 ヒュ~、、、〜、ビュュ〜ダン。村人たちは降りようとしていたときからもうとっくに逃げてしまっている。別に要はないのだが。、、、、そもそも村に模様はないのだ。

だが、始めてくるところだ!ドラゴンは生まれたての子鹿も同然の存在なので、あたらしい人間の文化的な家などにはとても目を引かれてしまうのだ。ドーン!家を突き破って侵入しようとするが、攻撃力だけならトラにも及ばずㇳと呼ぶべきドラゴンには破ることはできない。うなだれる。頭の頂点部分が腫れ、瘤ができた。しかし、ドラゴンはバッと体制を立て直し、ブレスを吐いて焼き倒すことを考えた。尻尾を少し上げ、足においていた重心を前傾に倒し、エネルギーを口に集める。ゴォォォとドラゴンの口から炎が上がり、少しのためのあと首を振り投げるように火球が投げられた。火球は空中でも燃え続け、家との距離6mを2秒ほどで到達。ぶつかった瞬間に爆ぜ、火炎を広く放出した。家は一面燃え始めてしまった。クルォォォオオオと企みの成功したドラゴンは雄叫びを上げるのであった。

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