第2話 エルの脱出

エルは一気に緊張し、頭が真っ白になった。コトコトと男は馬主へ向かっていく。

「おい、誰だ」

「俺だ。ババス・ルーンだ。こいつが影から覗いてやがったぞ!」

俺は投げ出され、転がったが受け身を取り、駆け出した。

「おい、逃がすな!」

男たちはエルを追いかけるが、子供のすばしっこさで今度は逃げ切ることができた。

「危なかった、、、」

絶句したエルは、気お取り直してもう一度路地に向かってみたが、そこにはドラゴンしかいなかった。エルはびっくりした。

「なんで、、ドラゴンの取引じゃなかったのか!」

「グルルルル、、、、ガウ!」

起き上がり、飢えたドラゴンはエルを食らおうと襲いかかる。

バンッ!

エルはドラゴンに押し倒され、爪によって頬を傷つけられるが、必死になって首を押さえつけ、食べられないように試みた。

しかし、その試みが実ることはなく、エルはかじられた。

「うわわぁぁぁ!!!!!」

今度はエルがかじり返す

「ぐわわわぁぁぁぁ」

エルはドラゴンが不意を突かれ、隙を見せた間に全力で体を押し上げ脱出し、表通りへとかけだした。

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