名前；伊能蘭

芸名；彫たつ

職業；刺青師

家族；伊能アリス(妻)

杉ちゃんの隣の家に住んでいる、同じく歩行不能な刺青師で、彼の一番の親友と言われている。杉ちゃんからは蘭とそのまま呼ばれるが、他の人達からは蘭さん、客からは、彫たつ先生と呼ばれることが多い。

１５０年以上続いている製紙会社の家に生まれ、高級な身分ではないが、製紙業で莫大な資産を持っている家庭の生まれである。小学生の時までは日本で生活していたが、中学生からはドイツのギムナジウムに進学し、その後ベルリン芸術大学を卒業し、大学院修士号を持っている。しかし就職することができず、仕方なく、ドイツにいた刺青師彫菊(本名は菊岡和美)に拾ってもらって弟子入し、刺青師になる。同時期に刺青師になった人物として、マーク・モームが居る。

世界的なタトゥー・コンペティションに出場し、優勝するが、その直後に体調を崩して帰国した。しかし、アリスが彼を追いかけて来日し、熱烈にプロポーズしたため、蘭も受け入れて夫婦になった。

いつも、常軌を逸する杉ちゃんに現実的な意見を出して居るが、いずれも聞き入れられず、大体は様々な災難に見舞われる。杉ちゃんが起こすトラブルの数々を解決させるのは蘭である。そのようなことから、杉ちゃんのあにと間違われることもあるが、本人はこれには閉口している。

今どき珍しく、タトゥーマシーンを全く操作することができず、筋彫から色入れまですべて手彫りで彫る(総手彫り)。それを、バカにされることも多いが、江戸時代の刺青師は、総身彫りだって手彫りでやったと言って対抗する。